見付け(みつけ)とは?見込み(みこみ)との違いをわかりやすく解説します。

建築設計においてよく耳にする「納まり」という言葉。さらにその中で使用される「見付け」や「見込み」といった言葉が存在します。建築に関わる仕事をしている方が使うことが多いですが、わからないことが多いのではないでしょうか。

今回は、建築用語の「見付け」や「見込み」といった言葉の意味や違いについて解説していきます。今後の建築関係者との打合せの参考になれば幸いです。

見付け(みつけ)とは?

見付け(みつけ)とは、建具枠や窓枠を正面から見た時の幅の寸法のことをいいます。仕上げ材となる枠材の寸法のことになるため、大工さんや現場監督との会話でよく出てくる言葉です。

この見付け(みつけ)の幅によって見た目の印象が変わってくるため、仕上げを左右する非常に重要な寸法のひとつです。各建材メーカーでほぼ同じ寸法となっており、窓枠や建具枠は20㎜~30㎜のものが多いです。最近ではデザイン性を重視したスマート枠として、見付け(みつけ)の薄い枠材もあります。

見込み(みこみ)とは?

見込み(みこみ)とは、建具枠や窓枠の奥行きや厚さのことをいいます。こちらも仕上げ材となる枠材の寸法であるので工事現場や施工打合せなどで出てくる建築用語です。

見込み(みこみ)の寸法は、耐久性や耐風性に影響してきますので、見付け(みつけ)同様に各建材メーカーで寸法はほぼ同じです。建築物の壁の厚みなどに合わせて寸法が設定されているため、現場の状況に合った見込み(みこみ)寸法の枠材を選んでいくことが必要です。

納まりに関係する建築用語

見付け(みつけ)と見込み(みこみ)以外にも、納まりに関係した建築用語があります。その中で、よく出てくる用語を紹介します。

散り(ちり)

散り(ちり)とは、壁面と枠面との間の差のことをいいます。枠材は納まり上、枠材は壁から10㎜~15㎜ほど出ています。この差が散り(ちり)です。

小口(こぐち)

小口(こぐち)とは、部材の断面の切り口のことをいいます。工事現場で材料を切ったりした場合に、小口(こぐち)が出てくるや、処理をどうする?などといった納まりの話で出てきます。

枠材の種類について

室内で利用される、建具枠や窓枠には主に2つの種類の枠が使用されています。ノンケーシング枠とケーシング枠という2つがあります。ここではこの2つの枠材について紹介します。

ノンケーシング枠

ノンケーシング枠は固定枠とも呼ばれ、現在の建築工事でよく使用されている枠材です。正面の見付け面が一面で平らになっています。

シンプルな見た目で、ケーシング枠と違って施工の手間もかかりません。新築住宅で標準仕様としているメーカーが多いです。

ケーシング枠

ケーシング枠は正面から見たときに、二面(二段額縁)になっており、重厚感が感じられる特徴があります。ケーシングと呼ばれる、L型の部材を取り付けることで、二段額縁に仕上がります。

既製品で納まりがつかない場合などに利用できるため、調整枠と呼ばれることもあります。

まとめ

今回は、見付け(みつけ)や見込み(みこみ)といった建築用語についての解説に加え、枠材の種類について解説しました。設計やデザインの打合せの際に、建築用語が出てきて話がわからない場面もあるかと思います。

そんな悩みもこの記事を参考に理解を深めてもらうことが可能です。建築用語を理解することで、現場での職人さんたちとの会話もスムーズに進むことでしょう。

建築用語と合わせて、デザイン性の高い枠材の提案などの提案についても、私たちサイファーにぜひご相談ください。

店舗デザイン、オフィスデザイン、住宅のデザインなど、幅広いジャンルの設計施工を承っております。気になるデザインがございましたらお気軽にお問い合わせください。

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