ライブハウスの店舗デザインのポイントを解説!音響と照明を活かしたアイデアと風営法を守る設計のポイントとは
「ライブハウスを開業したいけど、既存のライブハウスとの違いを作りたい!」といったライブハウスに関するお悩みなどはありませんか?
この記事では、音響と照明を活かしたライブハウスのアイデアや風営法を守った店舗デザインの設計ポイントを分かりやすく解説します。
ライブハウスを開業したいという方や、ライブハウスを改装したいという方はぜひ、最後までご覧ください。
デザインコンセプト作成の流れは以下のページで詳しく解説しています。実際にお客様に提案しているマインドマップや図表、イメージパースを元に、考え方の整理方法からコンセプトを具現化するまでを解説していますので、ぜひこちらもご参照ください。
音響と照明を活かしたアイデア
サラウンドサウンド【音響】
1つ目のアイデアは、サラウンドサウンドに対応したスピーカーの設置です。サラウンドサウンドは、5つ以上のスピーカーを全方位に設置することで、リスナーは360度から音を感じられます。
これによって会場内の音に臨場感が生まれ、よりライブが盛り上がるでしょう。しかし、サラウンドサウンドを実現するには、いくつかの技術的な難題があります。
例えば、スピーカーの配置や音のバランス調整など、音響の専門知識が必要です。したがって、技術の高い音響技術者が必要不可欠です。
一方で、この技術を習得すれば、他のライブハウスと差をつけられるでしょう。臨場感溢れる音響空間は、観客にとって魅力的な場所となります。
LEDウォール【照明】
2つ目のアイデアは、LEDウォールです。LEDウォールは、LEDパネルを組み合わせて、好みの形やサイズで設置できる映像ビジョンです。
これにより、照明演出の自由度が高まります。演奏に合わせてPVを流したりファンアートを映したりと多彩な演出が可能です。
視覚的な要素を通じて、様々なパフォーマンスが可能になります。
しかし、LEDウォールを導入するには膨大な費用が必要です。また、設置には専門的な知識や技術も必要になるため、簡単に導入できないというデメリットが考えられます。
高い自由度を活かした照明演出は、ライブイベントや舞台パフォーマンスを格段に良くしてくれるでしょう。最新の舞台演出を取り入れたいという方におすすめの照明アイデアです。
照明の色彩効果【照明】
3つ目は、照明の色彩効果です。照明の色彩効果は、音楽演奏やパフォーマンスにおいて重要な要素です。
音楽のテンポやムードに合わせて、照明の色彩を変化させることで、曲の雰囲気の表現が可能です。
例えば、静かなバラードでは暖かみのあるオレンジや深いブルーが用いられ、一方でアップテンポのロック曲では鮮やかな赤や黄色が活用されます。これによって、観客は音楽を視覚的にも感じられるのです。
現在は、色彩を自在に変更できる照明が一般的であり、簡単かつ効果的に色彩効果を演出できます。
照明のプロは、色彩を巧みに操り、音楽パフォーマンスをより魅力的に彩ることで、観客に深い印象を残せるでしょう。
リズムライト【照明】
3つ目は、リズムライトです。リズムライトは、人の動きや演奏に合わせて動く照明のシステムです。
照明の動きや光の太さを調整することで、会場の雰囲気を変えられます。リズムライトが躍動的に動くことで、会場には活気と躍動感が溢れるでしょう。
音楽と照明がシンクロした一体感のある演出は、観客をよりライブに没入できます。特にエネルギッシュなライブイベントでは、より魅力的なショーを提供できるでしょう。
プロジェクションマッピング【照明】
プロジェクションマッピングとは、立体的な空間に映像を投影する技術です。
人気アーティストPerfumeがライブ演出としてよく使用されています。投影マッピングを導入するには、膨大な費用がかかるため注意が必要ですが、その一方で演出の幅は大きく広がります。
映像がライブ空間に溶け込むことで、パフォーマンスの幅は格段に向上します。他とは異なる新たなライブハウスを立ち上げたいという方におすすめのアイデアです。
ライブハウス開業時の風営法を守る設計のポイント
風営法は、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律であり、ライブハウスもその対象となります。そのため、ライブハウスの店舗デザインにおいても、風営法を遵守しなければなりません。
風営法を守った適切な店舗デザインによって、顧客が安心してライブハウスを利用しアーティストのライブが楽しめるでしょう。ここでは、風営法を守る設計のポイントを分かりやすく解説します。
安全性
ライブハウスの店舗デザインにおける安全性は、最優先事項の一つです。客席やステージ、出入口などの配置は、非常時にスムーズな避難ができるよう慎重に考えなければなりません。
また、非常口や避難経路は明確に表示され、障害物による通行の妨げがないようにすることが重要です。さらに、火災や地震などの災害に備えた設計も必要です。分かりやすい位置に消火器や避難用具の配置をしましょう。
防音対策
ライブハウスでは、大音量で音楽が演奏されるため、近隣住民への騒音被害を最小限に抑える対策が欠かせません。外部からの騒音を遮断するために、適切な遮音素材や防音素材を使用し、壁や天井の構造を工夫しましょう。
また、店舗内の音響設備を適切に配置し、音漏れを最小限に抑えることが重要です。プロの音響エンジニアと協力し、最適な音響環境を作りましょう。
施設内設備
ライブハウスの施設内設備も、快適な利用を保つために重要です。トイレや洗面所、休憩スペースなどの基本的な設備はもちろんのこと、飲食スペースや喫煙エリアの配置にも注意が必要です。
また、バーやカウンターの配置によって、客席とステージの間の距離感や、観客の道線を考えることも重要です。これによって観客がアーティストとのコミュニケーションを楽しめる環境が整います。
まとめ
ライブハウスで音響と照明を活かしたアイデアと風営法を守る設計のポイントを分かりやすく解説しました。ライブハウスは、演者とともに音響や照明を使って観客を楽しませる場所です。
法律やルールを守りつつ、観客が楽しめるよう新たな演出を取り入れていきましょう。CYPHERでは、新規店舗開業をされる方をトータルサポートしております。
経験も知識も豊富なスタッフが的確なアドバイスや提案をさせていただきますので、ライブハウスを開業予定の方はぜひ、CYPHERへご相談ください。
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