名古屋エリアの店舗デザインの平均予算はどれくらい?これまでの経験をもとに予算プランの立て方を解説します
店舗開業をするためには、店舗デザインやランディングコストなどの予算プランを必ず立てなければなりません。そこで参考になるのが平均予算です。
店舗開業を予定している方向けに、名古屋エリアの店舗デザインの平均予算と予算プランの立て方について解説をしていきます。予算について悩んでいる方や、店舗開業の費用を抑えたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
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店舗デザインにはどんな費用が必要?
店舗デザインに必要な費用は、大きく分けてデザイン費用と施工費用の2種類に分けられます。デザイン費用と施工費用とは、どのような物で発生する費用なのか、金額はどのように決められているのかなどを分かりやすくまとめてみます。
デザイン費用
デザイン費とは、店舗全体の設計やデザインにかかる費用のことをいいます。店舗デザインの設計では、通路の幅や天井の高さなど数値を細かく記載した図面を作製したり、視覚的要素を図にしたデザイン画を作製したりします。
図面やデザイン画は、店舗デザインの施工をするために必要です。デザイン費用は、一般的に以下の方法で算出します。
算出方法 | 例 |
総施工費の10%〜20% | 施工費:1,000万円 デザイン費用:15%
1,000万×0.15=150万円 |
坪単価×坪数
(坪単価の相場 3万円〜15万円 ) |
坪単価:8万円 坪数:12坪
8万×12=96万円 |
店舗が小さい場合やデザイン事務所によっては、料金体系や最小費用が異なります。そのため、費用について詳しく知りたい場合や、費用に関する疑問がある場合は、デザイン事務所や設計会社へ問い合わせて確認しましょう。
施工費用
施工費用とは、設計図やデザイン画をもとに行う工事や設備にかかる費用のことをいいます。施工内容や設備によって費用は変動しますが、相場は以下の通りです。
物件の種類 | 坪数 | 相場 |
スケルトン物件 | 10〜30坪 | 700万円〜1,500万円 |
居抜き物件 | 10〜15坪 | 200万円〜500万円 |
飲食店の場合は、一般的な設備である水道やガス、電気工事に加えて、厨房設備やその設置にも費用がかかります。また、店舗が小さい場合でも、素材を運搬するために人手がプラスされたり、施工が難しかったりすると、費用が高くなることがあります。
名古屋エリアの店舗デザインの平均予算
店舗デザインの費用は、地域によって変動します。ここでは、名古屋エリアの店舗デザインの平均予算を業種ごとにご紹介します。
飲食店(ラーメン屋・和食屋・定食屋など)
坪数 | 平均予算 |
10〜30坪 | 700万円〜1,500万円 |
飲食店では、水道やガス、電気の工事や設備に加えて、厨房の工事や設備費用も必要になるため、他の業種よりは費用が高くなる傾向があります。また、ブランディングやコンセプトに合わせて、デザインにこだわると、その分費用も膨らみます。
美容室・エステサロン
坪数 | 平均予算 |
10〜35坪 | 300万円〜900万円 |
美容室やエステサロンは、水道や電気の設備に加えて、施術に必要な機械(スタイリングチェアやシャンプー台など)を用意する必要があります。また、美容系の店舗は、デザインやインテリアなどのこだわる部分も多いため、費用が高くなる傾向があります。
小売店(アパレル・雑貨屋など)
坪数 | 平均予算 |
10〜15坪 | 200万円〜500万円 |
小売店は、飲食店や美容室と比べると水道やガスなどの大規模な設備が不要です。そのため他の業種より費用が安くなる傾向があります。また、居抜き物件を利用して、大規模な内装工事が不要な場合は、150万円〜300万円と平均予算より安く店舗を整えることも可能です。
ヘアサロンを例にした総工費の相場とイメージ例(坪単価)
平均予算だけではどのような店舗デザインができるのか、イメージしづらいのではないでしょうか。ヘアサロンを例に総施工費の相場と店舗デザインのイメージ例をご紹介します。
相場(坪単価) | 叶えられるイメージ |
20万円〜40万円 | ・平均的な店舗デザインが可能
・内装にあまりこだわらず、一般的な内装を希望する方におすすめ |
40万円〜60万円 | ・高級な店舗デザインが可能
・理想のデザインや他店と差別化をしたい方におすすめ |
60万円以上 | ・内装に十分こだわりを出せる
・妥協することなく内装をつくることが可能 ・家具やインテリアなども自由に選べる |
上記でご紹介した相場とイメージは、あくまでもイメージ例としてお控えください。実際は、業種や店舗の広さ、地域などによっても費用や実現可能な店舗デザインは変わります。
そのため、早め早めにデザイン事務所にイメージを共有して、物件選びの段階から相談に乗ってもらうことをオススメします。もちろん、私達サイファーにお気軽にご相談いただけますと幸いです。
店舗デザイン予算の立て方
予算プランを適当に立ててしまうと、費用が足りないといった問題が発生する可能性があるため、正しく立てる必要があります。ここでは、店舗デザインに関する予算プランの立て方をご紹介します。
1.費用相場を調べる
まずは、店舗の開業に関係する家賃や敷金礼金などの物件費用、デザイン費、施工費などの費用相場を調べましょう。
店舗デザインの費用は、物件の種類や店舗を構える場所、施工内容などで変動するため注意が必要です。あらかじめ相場を知っておくことで、見積もった予算が低すぎたり高すぎたりなどの問題が発生しづらくなります。
店舗デザイン費が相場より多く用意できるのか、相場より少なくなってしまうのか、大まかに考えておくのが予算プランをスムーズに立てるポイントです。
また、早め早めにデザイン事務所などの依頼先に相談することもオススメします。デザイン事務所は、これまでの経験に基づいた確かな予算感をもっています。プロの視点から適切なアドバイスを貰えるため、予算を決める段階から相談しましょう。もちろん、私たちにお気軽にご相談ください。
2.備品や設備などの費用をピックアップ
次に調理器具や什器など、必要な備品や設備の費用をピックアップします。
例 | 調理器具、清掃用具、事務用品、装飾品、POP、収納用品 など |
店舗で使用する備品や設備の費用は、決して安い物ではなく、後から高額なことに気づくことも多いため、早めに必要な物を確認しておくことが重要です。
3.必要な費用+予備費用の設定
最後に、これまでピックアップした費用をまとめて、予算プランを立てます。予算プランを立てる時には、予備費用をプラスして考えましょう。
実際に店舗開業の準備を進めていると、予期せぬ費用が発生することが多々あります。そのようなときに支払いができないといった問題が発生しないよう、予算プランは余裕を持っておくことが大切です。
店舗デザインに関する予算プランでの注意点
店舗デザインを立てる際には、注意しなければならないことも多くあります。店舗デザインに関する予算プランでの注意点を3つご紹介します。
開業後のランディングコストにも配慮する
ランディングコストとは、店舗を運営するために必要な費用のことをいいます。
例 | 家賃、光熱費、通信費、人件費、材料費、保険料、広告費 など |
ランディングコストは、店舗を運営するために必要な費用であり、売り上げから支払いができなくなると、個人資産から出したり、借金が必要だったりします。そうなると、分割で支払う予定の店舗デザイン費も支払えなくなります。
店舗運営に関わる問題に繋がらないよう、開業後のランディングコストと売り上げ予測を算出した上で、店舗デザインの予算プランを立てるようにしましょう。
業者に相談する前にある程度の予算を決めておく
店舗デザインの見積もりを依頼する際、予算を曖昧にしていると大幅に予算をオーバーすることもあり、追加料金が発生する可能性が考えられます。無理のない金額で店舗デザインをするためにも、ある程度の予算感を決めておくことが重要です。
また、予算をオーバーした際の上限額を決めておくことも失敗しないためのポイントです。もし、費用をオーバーしてしまう場合は、デザインや使用素材などをデザイン会社に相談をしてみましょう。
デザイン会社や設計施工会社とのコミュニケーションは、店舗デザインを成功させるためにも重要です。
希望や要望ははっきりと伝える
デザイン会社と予算プランの相談をする際は、コンセプトや使用したい色、素材、理想の内装など、要望や希望があればはっきりと伝えておくことが大切です。
素材や施工内容によっては、予算内で対応できないこともあります。対応が難しい場合は、代替案を聞いてみたり、費用や施工内容について改めて検討してみたりしなければなりません。
理想の店舗デザインを完成させるためにも、妥協しすぎないようにしましょう。
まとめ
名古屋エリアの店舗デザインの平均予算と予算プランの立て方を解説しました。
適切な費用で店舗デザインを完成させるためにも、平均予算や予算プランの立て方はしっかりと理解しておきましょう。
この記事を読んでいる方の中には、「高額な予算は用意できないけれど理想の店舗は作りたい」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
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デザインコンセプト作成の流れは以下のページで詳しく解説しています。実際にお客様に提案しているマインドマップや図表、イメージパースを元に、考え方の整理方法からコンセプトを具現化するまでを解説していますので、ぜひこちらもご参照ください。