2024年版|マンションリノベーションの費用相場は?最適な予算の建て方も合わせてご紹介します

マンションをリノベーションする方は年々増えてきており、中古マンションを購入して自分好みの間取りにする方も多いです。

リノベーションの良いところは、新しくマンションを購入するよりも費用を抑えられるところ。とはいえ、マンションリノベーションの費用にどのくらいかかるか、不安に思う方も多いと思います。

マンションリノベーションの費用相場や詳しい内訳について解説いたします。リノベーション費用を抑えるコツや注意点も挙げていますので、ぜひ参考にしてみてください。

住まいの資金デザインのポイント

マンションでリノベーションができる範囲

購入したマンションであっても、どこでもリノベーションできる訳ではありません。実は、マンションにはリノベーションできる範囲が決まっているのです。

リノベーションNGの場所
  • 共用部
  • コンクリートの壁や天井
  • 窓枠や窓ガラスの交換
  • 外側の玄関ドア
  • ベランダ・バルコニー

 

共有部は住民みんなが使う場所のため、リノベーションはできません。また、建物の構造躯体部分も共用部と見なされているため、自由に変えることはできないのです。

意外に思われるのが、窓枠や窓ガラスの交換、ベランダやバルコニーでしょう。これらがNGの理由は、マンション全体の景観部分にあたることや避難経路として使用することが挙げられます。

しかし、すべてのマンションがNGという訳ではありません。リノベーションできるかどうかは、管理会社の範疇に委ねることになります。

マンションリノベーションの費用相場

実際にマンションリノベーションする際の費用相場ですが、最低でも650万以上を目安として用意しておくといいでしょう。もちろん、部分的にリノベーションする場合は、650万円よりも安くなります。

広さ別にフルリノベーションした際の費用相場は以下の通りです。

広さ(間取り) 費用相場
60㎡(2~3LDK) 650万円~1,300万円
70㎡(3~4LDK) 750万円~1,500万円
80㎡(4LDK~) 850万円~1,750万円

 

マンションのリノベーションは、設備や間取りによって変更できる箇所が異なります。そのため、費用相場は大きな幅となっています。

マンションリノベーションの内訳

ここからは、具体的なマンションリノベーションの内訳を見ていきましょう。

キッチンのリノベーションの費用相場

マンションのリノベーションでいちばん多いのがキッチンです。キッチンの一部をリノベーションするのであれば約65万円で収まりますが、システムキッチンの導入をする場合は、70万円~160万円ほどかかります。

また、キッチンの移動を考えているのであれば、約120万円~220万円を見ておくといいでしょう。

浴室のリノベーションの費用相場

浴室のリノベーションの費用相場は、約60万円~170万円です。システムバス全体の交換であればこの範囲で収まりますが、タイル張りの交換も必要になった場合はプラス50万円ほど見ておくといいでしょう。

洗面所のリノベーションの費用相場

洗面所のリノベーション費用は、比較的安めの約15万円~60万円です。基本的には、洗面台の交換費用に充てられます。

ただし、洗面化粧台の設置を検討している場合は、さらに費用がかさみます。

お手洗いのリノベーションの費用相場

お手洗いのリノベーションの費用相場は、洋式から洋式へ取り換える場合で約10万円~50万円です。

古いマンションの中には和式という所もあるかもしれません。その場合は約35万円~60万円かかると見ておいてください。

また、トイレの間取り移動を検討している場合は約100万円必要です。しかし、水回りの間取り移動は設備上不可になる可能性もあるため、施工会社に年密な打合せをするようにしましょう。

壁紙やフローリングのリノベーションの費用相場

部屋の雰囲気を一気に変えてくれる壁紙やフローリングは、リノベーションしたいという方も多いでしょう。壁紙交換の場合、約5万円~10万円が相場です。壁紙交換は1㎡あたりで計算されることが主流です。

フローリング交換は、約6万円~25万円が相場です。フローリング→フローリングの場合は約6万円~20万円ですが、畳からの交換は相場が高くなっています。

フローリングで使われる床材は複合フローリングと無垢フローリングに分かれますが、無垢フローリングの方が高額です。

無垢フローリングは防音性に欠けているため、そのまま使うのはマンションで好ましくありません。たいていは遮音性のある下地材と一緒にリノベーションされるため、費用はさらに高くなります。

間取りのリノベーションの費用相場

フルリノベーションを検討している方は、間取りを変更したいという方も多いでしょう。

間取りの変更は、約50万円~300万円と費用相場に幅があります。その理由は、間仕切りの撤去箇所や設置個所によって費用が変動するからです。

ただし、和室を洋室にリノベーションする場合は、約30万円~65万円と比較的安く抑えられます。間取りのリノベーションは内容に幅があるため、どうしても費用に開きが出てしまいます。

マンションリノベーションの費用を抑えるコツ

リノベーションがマンション購入よりも安いとはいえ、高額費用がかかるのは間違いありません。しかし、少し工夫するだけでリノベーション費用は抑えられます。そのコツを4つ紹介します。

今の間取りや設備をそのまま活かす

フルリノベーションする場合、間取りもイチから考える方も多いでしょう。その場合、費用は高額になってしまうため、可能であれば現在の間取りを活かしたリノベーションするのがおすすめです。

また、現在のマンションに新しい設備が設置されているのであれば、そのまま活かしてみるといいでしょう。比較的新しいもの、きれいな箇所はそのまま残すようにすると、リノベーション費用もグッと抑えられます。

メーカーや建材にこだわり過ぎない

メーカーや建材にこだわり過ぎると、費用は大幅に膨れ上がってしまいます。近年ではデザイン性の高い商品が安く入るため、コストパフォーマンスを重視して選んでみるのもおすすめです。

施工会社によっては、他社よりも安く仕入れられるというところもありますので、うまく活用してみるといいでしょう。

相見積もりを取る

マンションリノベーションをお願いする際は、複数の施工会社から相見積もりを取ってみましょう。相見積もりのいいところは、適正な相場が分かること。また、各社強みが違うため、比較するのにも役立ちます。

もちろん、私たちサイファーにもお気軽にお問い合わせください。

補助金や助成金を利用する

補助金や助成金を利用するのも、総合的な費用を抑えるのに有効です。補助金や助成金の医療にはさまざまな条件がありますが、実施機関や条件に見合っていればぜひ申込みをしてみてください。

主な補助金や助成金は以下の通りです。

  • 長期優良住宅化リフォーム推進事業
  • 次世代省エネ建材支援事業
  • バリアフリーリフォーム補助金

またリノベーション費用によっては、減税措置の対象となる場合もあります。リフォームの特別控除や住宅ローン控除などありますので、いろいろ調べてみるのもいいでしょう。

マンションリノベーションの費用で注意すること

マンションリノベーションでは、いくつか注意する点があります。冒頭で説明したように、リノベーションNGの箇所以外にも気を付けておくべき点を紹介します。

事前に管理会社へ申請

マンションリノベーションは、個々で勝手に行ってはいけません。必ず、事前に管理会社へ申請が必要です。申請時期はマンションによって異なりますが、一般的にはリノベーション開始の1ヶ月前までに申請が必要となっています。

マンションリノベーションの経験豊富な施工会社を選定

マンションリノベーションは規約が厳格に決められています。そのため、マンションリノベーションの経験豊富な施工会社を選んでみてください。

経験豊富な施工会社であれば、現地や図面を確認するだけで大まかな判断が可能です。豊富な経験を持っているかは施工会社のHPでも確認できるため、依頼する前にチェックしてみましょう。

水回りの移動は近隣住民への配慮が必要

リノベーションする方の中には、水回りの配置移動を検討している方もいるでしょう。

実は水回りの配置移動は、近隣住民とのトラブルになりやすいため注意が必要です。通常、集合住宅であれば、同じ間取りに水回りが設置してあります。そのため、水を流す音も近隣住民がさほど気にすることはありません。

しかし、水回りの設置が違っていると、場合によっては音が漏れる可能性があります。特に深夜の音は騒音に発展する可能性があるため、最適な場所への設置が必要です。

フルリノベーションの場合は仮住まいが必要

フルリノベーションする場合、現在のマンションに住むことは不可能なため仮住まいが必要です。また、リノベーションの期間によっては、荷物や家具などを別の場所に預けなければいけません。

短期間であっても、入退去や光熱費の手続きなど、意外にやることが多くあります。リノベーションの費用を考える際は、仮住まいの費用も必要になることを考慮しておきましょう。

まとめ

マンションリノベーションするためには、まとまった予算を組んでおかなければいけません。予算が足りない場合は、部分的なリノベーションから始めてみるといいでしょう。

しかし、部分的なリノベーションはフルリノベーションよりもトータルの費用が高くなってしまいます。今ある間取りを活かしたリノベーションしたり、補助金や助成金の活用を検討したりしてみてください。

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