名古屋エリアの店舗開業資金の費用相場|2024年の最新相場とおすすめの店舗開業資金の調達方法を解説します
店舗開業には、まとまった資金がないといけません。その費用は約1,000万円とも言われています。
しかし、約1,000万円もの資金は容易に貯めることはできません。多くの事業者では、開業資金を調達して店舗運営しています。
実際に店舗開業にはどのくらいの資金が必要なのか、業種別に費用相場をまとめてみました。また、開業資金のおすすめの調達方法や、名古屋市で活用できる補助金についても解説してきます。
店舗開業・リニューアルを成功させるために補助金や助成金を活用しましょう!経験豊富な弊社のパートナーの中小企業診断士が補助金・助成金の取得をサポートします。
店舗デザイン設計とかけあわせて、申請から採択、デザイン設計、施工、開業、実績報告、受給まで一貫したサポートを提供しています。詳しくは以下のリンクをご参照ください。
店舗開業資金の費用相場の推移
店舗開業資金は、業種によって必要となる費用は異なります。しかし、コロナ禍の影響により、少ない資金でも開業する方が増えています。
日本政策金融公庫では毎年、開業費用に関する調査を実施しています。以下の表を見てもわかるように、500万円未満で店舗開業している方は約半数の割合を占めています。
250万円未満 | 250~500万円未満 | 500~1,000万円未満 | 1,000~2,000万円未満 | 2,000万円以上 | |
2020年 | 20.3% | 23.4% | 27.3% | 18.2% | 10.8% |
2021年 | 19.8% | 22.3% | 30.2% | 17.8% | 9.9% |
2022年 | 21.7% | 21.4% | 28.5% | 18.0% | 10.5% |
2023年 | 20.2% | 23.6% | 28.4% | 18.8% | 9.0% |
店舗開業資金の平均値も、減少傾向となっています。しかし、どの年代も約3割の方は500万円~1,000万円未満の開業資金を使っているため、最低でも500万円は開業資金を用意する必要があるでしょう。
業種別|店舗開業資金の費用相場
ここからは、業種別に店舗開業資金の費用相場を見ていきましょう。
業種 | 費用相場 |
飲食店 | 約700万円~1,100万円(カフェの場合は約500万円~950万円) |
美容院 | 約1,000万円~2,200万円 |
エステ | 約350万円~700万円 |
アパレル | 約800万円~1,100万円 |
※飲食店の場合、飲食を提供する内容によって費用相場に差が出てきます。
各業種を見てもわかるように、多くの場合、店舗開業資金は約1,000万円必要です。しかし、1,000万円もの大金を自己資金でまかなうのは現実的に難しいため、開業資金を調達する方がほとんどです。
名古屋エリアで店舗開業資金を調達するおすすめの方法5選
名古屋エリアで店舗開業をしたいという方は、以下の方法から資金調達をしてみるのがおすすめです。自己資金では開業資金が足りないという方は、ぜひ活用してみてください。
日本政策金融公庫からの融資
店舗開業で資金調達するのにいちばんおすすめなのが、日本政策金融公庫です。日本政策金融公庫は政府の金融機関で、日本に5つある政策金融機関のひとつとなっています。
日本政策金融公庫では、法人格以外にも個人事業主からの資金調達も支援しています。店舗開業する方の中には個人事業主の方も多くいるため、幅広い業種に向いている調達方法です。
日本政策金融公庫の最大の特徴は、新規開業から2期以内であれば最大3,000万円を無担保・無利子で借りられることでしょう。
新創業融資制度というもので、開業から間もない方でも融資を受けられるのがメリットです。
また、新創業融資制度は起業前でも申込みができるため、いちばんに資金調達をするようにしてみましょう。
自治体(名古屋市や愛知県)からの融資
次におすすめなのが、自治体からの融資です。名古屋市や愛知県では、各自治体には独自の融資制度を設けています。小規模事業者向けの融資もあるため、個人事業主で店舗経営する方におすすめです。
自治体の融資は、金融機関や信用保証協会と連携しており、自治体の審査に通れば金融機関に対して紹介状を発行してくれます。また、金融機関に比べ金利も優遇されているのも特徴です。
融資の条件は、自治体によって異なります。融資の上限額や返済期間なども確認したうえで申し込むようにしましょう。
なお名古屋市では上記以外に「新事業創出資金」という制度も設けています。詳しくは、「新事業創出資金|名古屋市」で確認してみてください。
金融機関からの融資
店舗開業資金の調達として、金融機関からの融資という方法もあります。銀行や信用機関などの金融機関に直接融資を申し込む方法です。
金融機関の融資は、審査が厳しいと言われています。事業計画や自己資金の調査だけではなく、申込者の過去の信用情報や健康状態も審査対象です。そのため、ほかの融資に比べ難易度が高いと言われています。
金融機関からの融資は信用が大切のため、起業前の融資は実績が十分でないため厳しいでしょう。
クラウドファンディングからの調達
近年、人気となっている調達方法がクラウドファンディングです。クラウドファンディングとは、インターネットを通じて支援者を募り、賛同してくれた人が資金を寄付してくれる制度です。
クラウドファンディング専用のプラットフォームがあるため、プロジェクトを立ち上げ魅力的な店舗のアピールをします。ほかの調達方法とは違い、インターネット上で完結し審査も厳しくありません。
支援者にリターンできるようなアピールをすると、資金もより早く集められるでしょう。
国や自治体の補助金や助成金の活用
店舗開業するなら、国や自治体の補助金や助成金を活用してみましょう。国や自治体の補助金や助成金は、事業資金を援助する制度です。
日本政策金融公庫や金融機関の融資のように、厳しい審査はありません。一定の条件を満たせば申請が可能です。また、融資ではないため返済は不要となっています。
ただし、ほかの調達方法とは違い、補助金や助成金は原則後払いです。店舗開業では資金が必要なので、融資と合わせて使ってみるといいでしょう。
名古屋エリアに開業するなら名古屋市の補助金もおすすめ
名古屋市では、事業者向けにさまざまな補助金が用意されています。条件を満たせば大幅な運営費も削減できるため、積極的に活用していくのがおすすめです。
名古屋市の補助金にはどのようなものがあるのか、その一部を紹介します。
設備投資に対する補助
これから店舗開業する方におすすめなのが、「小規模企業経営基盤強化設備投資補助金」です。
小規模企業経営基盤強化設備投資補助金は、営利目的とした事業を営む小規模企業者の方が機械設備等を購入する際に経費の一部を助成する制度です。
2023年度は、2023年10月20日で受付終了となっていますが、2024年も制度が再開される可能性もあります。
ちなみに2023年では、以下のような条件で助成されていました。
- 補助率…補助対象経費の10%以内
- 補助限度額…1事業・個人あたり300万円以内
業種により補助対象経費の要件は異なります。従業員数に応じて補助額が決まっており、5人以下だと150万円の補助金となります。
企業進出・産業立地にかかる優遇制度
名古屋市の店舗開業における優遇制度では、「スタートアップ集積促進補助金」がおすすめです。
スタートアップ集積促進補助金は、賃借料の12か月分を補助してくれる制度です。2023年は12月28日で受付終了となりますが、2024年もスタートアップ集積促進補助金が開始されるか注目しておきましょう。
2023年では、以下のような条件がありました。
- 市外に本社を有し、創業に係る法人登記を行った後10年以内の中小企業
- 会社法に規定する株式会社であること
- 金融商品取引法(第2条第3項第1号)に定める適格機関投資家からの融資
- 市内初進出
- グリーン化及びデジタル化をはじめ新技術や新しいビジネスモデルを活用して新市場の開拓や高成長を目指す事業
スタートアップ集積促進の補助率は50%で、1企業あたり最大70万円まで補助してくれます。
組合(商店街、小売市場、商工業団体等)が利用できる補助
名古屋市の伝統工芸に特化した店舗を開業するなら、「名古屋市の伝統産業振興施策」を活用してみてください。
名古屋市の伝統産業振興施策とは、伝統産業における技術の継承や活性化を図るための人材育成や新商品を開発などを助成する制度です。イベントへの出展やPRのための冊子・パンフレット作成などにも補助が出ます。
若手技術者育成なら1企業で月額1.5万円以内、新商品開発なら補助率は50%で20万円まで補助されます。PR事業でも10万円~20万円の補助が可能です。
詳しい内容は、「伝統産業に関する支援策」で確認してみてください。
資金調達をスムーズに行い、名古屋で店舗開業を目指しましょう!
店舗開業をするには、まとまった資金が必要です。業種によって必要な資金は異なりますが、今回紹介した調達方法を活用してスムーズな店舗開業を目指しましょう。
また、名古屋市では事業者への支援も積極的に行っています。融資以外にも補助金や助成金制度も複数あるため、条件に沿ったものはどんどん申請してみるのがおすすめです。
事業計画をしっかり立て、開業資金を有意義に使っていきましょう。サイファーは事業計画に関してもサポートいたします。店舗開業をイメージされましたら、まず最初にサイファーにお声掛けください。
私達のデザインコンセプト作成の流れは以下のページで詳しく解説しています。実際にお客様に提案しているマインドマップや図表、イメージパースを元に、考え方の整理方法からコンセプトを具現化するまでを解説していますので、ぜひこちらもご参照ください。