限られた予算で夢を実現!店舗デザインの予算設定のポイントと平均相場とは?実例をもとに解説します
新店を出す、あるいは改装、移転など、新しく店舗をデザインする時に、気になるのがそれにかかる費用だと思います。
「店舗デザインの相場を知りたい」「予算の考え方を知りたい」など、悩みを抱える人も多いのではないでしょうか。
おおよその費用相場を知って、無理のない予算設定をしてみましょう。費用を抑えるコツも紹介していきます。
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店舗デザインにかかる費用の内訳
依頼する際にかかる費用には、大きく分けて設計費と施工費があります。店舗のイメージを固める設計費と、イメージを形にする施工費の相場を紹介します。
設計費
まずはどのような店舗にしたいかなど、打ち合わせを通じて詳しく伺い、店舗の完成イメージをパース画と言われるデザイン画や図面などに書き起こすことを設計と呼びます。
設計費の算出方法としては、坪数から決める方法と施工費から逆算する方法があります。
算出方法 | 設計費の相場 |
坪数からの算出 | 1坪あたり3万円〜15万円 |
総施工費からの算出 | 総施工費の10%〜20% |
坪数から決める場合は、1坪あたり3万円〜20万円が相場となり、一般的には狭い店舗の方が1坪あたりの費用が高くなり、広さに応じて徐々に単価が下がります。
施工費から逆算する方法は、内外装やライフライン、インテリアなど全ての施工を踏まえた施工費の見積もりから、設計費を算出していきます。
相場としては、総施工費の10%〜25%が設計費となる場合が多いでしょう。
施工費
設計が完了したら、設計をもとに工事を行って形にしていきます。
電気、ガス、水道などのライフラインも含め、引き渡し後すぐに使える状態に仕上げることが施工です。
施工費に関しては物件や店舗形態によってかなり変動があります。一例として、物件の種類によってもこのような相場の変動が起こります。
物件の種類 | 施工費の相場 |
居抜き | 180万円〜600万円前後 |
スケルトン(20坪〜30坪程度) | 900万円〜3000万円前後 |
居抜きの場合は、以前の設備をそのまま使用することも多く、施工費が大幅に抑えられます。反対に、スケルトンは全て自ら設備を整えていくので、施工費用が跳ね上がる傾向にあります。
店舗タイプ別!店舗デザイン費用の平均相場
ここからは、店舗のタイプに沿って費用の相場を見ていきましょう。
店舗タイプ | 費用の相場 |
飲食店(スケルトン) | 1000万円〜2000万円 |
小売店(居抜き) | 150万円〜400万円 |
美容室・サロン(居抜き) | 300万円〜700万円 |
オフィス(居抜き) | 150万円〜700万円 |
このように、業種によっても相場が大きく異なることがわかります。それぞれ詳しく解説します。
飲食店(スケルトン)
飲食店の物件はスケルトンである場合が多く、店舗の広さを平均的な20坪〜30坪とした時の費用相場は1000万円〜2000万円あたりと言えます。
設計費 | 内装工事費 | ライフライン工事 | 空調工事 |
100万円〜200万円 | 600万円〜1000万円 | 150万円〜300万円 | 50万円〜200万円 |
スケルトンであること以外にも、他の業務形態に比べて厨房の設備なども揃えなければならないため、費用がかさみます。
小売店(居抜き)
厨房などが不要な居抜きは、比較的費用が抑えられます。店舗の広さを8〜12坪と考えた場合、費用相場は150万円〜400万円ほどになります。
設計費用 | 内装工事費 |
20万円〜60万円 | 100万円〜350万円 |
居抜きでは、どれくらい以前の設備を使うかが費用を下げるポイントになります。店舗形態に合う居抜き物件を見つけることで、無駄な出費を防げるでしょう。
美容室・サロン(居抜き)
専用機器を取り揃える必要のある美容室やサロンは、小売業に比べるとやや費用が高くなります。
さらに、シャンプー台などに合わせた水道設備の工事なども加わるため、20坪程度の美容室であれば相場としては300万円〜700万円あたりになると考えておきましょう。
設計費用 | 内装工事費 | ライフライン工事 |
20万円〜70万円 | 150万円〜400万円 | 100万円〜300万円 |
美容室やサロンは、初期投資が居心地の良さに直結する場合が多いので、予算は多めに見ると安心です。
オフィス(居抜き)
オフィスに関しては、空間の広さに比例して費用が変動すると言っても過言ではなく、相場としては150万円〜700万円となります。
設計費用 | 内装工事費 | 通信工事費 |
20万円〜60万円 | 80万円〜600万円 | 150万円〜500万円 |
オフィスには、大規模な通信工事が必要になる場合があるため、従業員の規模も考慮しながらデザインする必要があります。
店舗デザインの予算設定のポイント
では、どのように予算を設定すればいいのでしょうか。ちょうどいい予算が目指せるポイントを整理します。
相場を大きく下回る予算設定にしない
費用はできるだけ抑えたい、という気持ちはわかりますが、あまりに予算を低くしすぎてしまうと、設計する側も予算が低いなりのデザイン案を出さざるを得なくなります。
今回紹介した相場を大きく下回るような予算設定は避けた方が良いでしょう。
また、低い予算設定はずさんな工事や悪質な業者とつながってしまう可能性を持っています。大切な店舗を守るためにも的確な予算設定が大切です。
店舗開業済みの人にアドバイスをもらう
周りにすでに店舗を持っている人がいる場合は、店舗の規模感と予算、実際にかかった費用などを聞いてみるのも予測が立てやすいのでおすすめです。
同じ業態の店舗であれば、予算の参考にもなる上、マッチする業者を紹介してもらえることもあります。
デザインのイメージを可視化する
どのような店舗のデザインを思い描いているのかを、目で見える形にしておくと予算や実際の費用も算出しやすくなります。
例えば、理想とするデザインの店舗があれば、内装の写真をファイリングしてみたり、画像がない場合でも理想をリスト化して文章で書いたりすると、依頼をする時にも便利です。
店舗デザインの費用を抑えるコツ
相場を知った上で、できるだけ費用を抑えたい!と思った方は、費用を抑えるコツを実践してみてください。ほんの少しでも節約したい方におすすめのコツを紹介します。
複数会社に見積もりを依頼する
ひとつの会社で最初から決めてしまうのは、見積もりが安いのか高いのかわからないため危険です。
一般相場はあくまで一般論なので、実際店舗を構えようとしている物件に理想の店舗をつくるにはいくらかかるのかを、複数の業者の見積もりを取って把握しましょう。
その中で、プランと費用の兼ね合いも見ながら選ぶと、妥協することなく良い店舗がつくれます。
ワンストップの会社を選ぶ
設計、内装工事、ライフライン工事などをすべてバラバラで頼むとマージンが発生して費用が高くつきます。
すべて一括で行っている設計施工会社を選ぶと、社外に委託することなく施工が完了できてお得です。
居抜き物件も視野に入れる
使えるところは使うという考えで、居抜き物件を視野に入れるのも一つの方法です。
店舗を持つと考えると、どうしても一からすべてデザインしたくなりますが、使える設備は使った方が費用は安く済みます。
居抜きだからと言って、全くデザインできないというわけではないので、候補のひとつとして探してみるのも良いでしょう。
店舗デザインの予算まとめ
出店を検討する際、特に初めての店舗だと予算をどれくらいに設定すればいいかなど、悩んでしまうこともあると思います。そんな時は、思い切って店舗デザインのプロに相談してみるのもひとつの方法です。
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