コンクリートの仕上げの種類をわかりやすく解説!それぞれの種類の特徴と用途を詳しく解説します。

建築工事において、いろいろな場面で利用される材料の一つにコンクリートがあります。構造として利用されたり、仕上げの材料としても利用できる材料といえます。

そんなコンクリートですが、仕上げ方法にも種類がありますが、どんな種類の仕上げがあるのかわからない方も多いことでしょう。

そこで今回の記事では、コンクリートの仕上げの種類から、その特徴についても詳しく解説していきます。コンクリート仕上げにお悩みの方などは、ぜひ参考にしてください。

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コンクリートとは?

コンクリートはセメントに水、砂、砂利を混ぜ合わせて作る材料です。コンクリートは、耐久性、耐火性が高く、形に制限がなく利用される場面が多い建築材料です。

建築工事においては、構造部分の材料として強度の高い構造体として用いられたり、外構工事や左官工事などの仕上げの土間コンクリートとしても利用されます。

よく混同されるものとして「モルタル」がありますが、「モルタル」はセメントに水、砂を混ぜて作られる材料であるため、コンクリートとの違いは砂利が含まれていない部分にあります。

砂利が含まれることで強度が上がったものがコンクリートで、構造体に使用されることが多く、モルタルは仕上げの材料として用いられることが多いです。

コンクリートの特徴とは?

さまざま場面で利用されるコンクリートですが、次にあげるような特徴があります。

・強度が高く、建物の構造体として利用される。

・圧縮力に強い反面、引っ張り力には弱い傾向がある。

・仕上げや加工の自由度が高く、利用される場面が多い。

さらにコンクリートのデメリットの引っ張り力に対する弱さを補強するために、コンクリートの中に鉄筋をいれた鉄筋コンクリートは、建物の基礎工事などで多く採用されています。

コンクリートの仕上げの種類とは?

コンクリートには、用途に合わせてさまざまな仕上げ方法があります。

・金鏝仕上げ

・刷毛引き仕上げ

・洗い出し仕上げ

・デザイン仕上げ

主な仕上げ方法の種類として上記の4種類があります。ここからはそれぞれの仕上げ方法の特徴やメリットデメリットについて解説していきます。

金鏝仕上げ

金鏝仕上げは特に外構などでの土間コンクリートの仕上げとして採用されることが多い仕上げ方法です。土間コンクリートは地面に砕石を敷いて、締め固めた後にワイヤーメッシュや鉄筋を入れコンクリートを流し込んでいきます。

金鏝仕上げはこの流し込んだコンクリートの表面が固まる前に、鏝で平らに均して滑らかな表面に仕上げる工法です。鏝の扱いは難しく、慣れていない人では滑らかな表面にならず、段差や波打ったような仕上がりとなってしまいます。

金鏝仕上げは、表面が滑らかであるため掃除がしやすいというメリットがあります。しかし、雨などによって濡れている場合には、滑りやすく転んでしまう可能性があるため注意が必要です。

この滑りやすさから、傾斜のある場所やスロープには不向きであり、比較的平らな場所での仕上げに適しています。土間コンクリート以外では、勝手口のステップの仕上げなどでも採用されています。

刷毛引き仕上げ

刷毛引き仕上げは、コンクリートの表面に刷毛で目地を入れて仕上げる仕上げ方法です。表面がザラザラとした仕上げであるため、滑りにくく傾斜知やスロープなどに採用されることが多いです。

基礎の表面の仕上げとしても採用されることもあります。施工方法は、金鏝仕上げとほぼ同様で、金鏝で仕上げる部分が刷毛による仕上げに変わる形となってきます。

刷毛引き仕上げは、金鏝仕上げのデメリットである滑りやすさを解消した滑りにくい仕上げというメリットがあります。そのため、傾斜地やスロープなどの滑りにくさが求められる場面で多く採用されます。

デメリットとしては、刷毛引きで出来た目地にゴミなどが入りやすく、掃除が困難です。これは金鏝仕上げのメリットである掃除のしやすさとは逆の特徴です。工事価格について金鏝仕上げと同等であるため、場所や用途に合わせて適した仕上げ方法を選択していきましょう。

洗い出し仕上げ

洗い出し仕上げは、今までの仕上げ方法とは異なった仕上げです。外構工事の中で特にアプローチ部分に用いられることが多いです。洗い出しは使用する材料で、仕上がりの雰囲気が変わってくるため、和風やモダンな雰囲気に合います。

施工方法は、土間コンクリートを打設時、表面が固まる前に表面をスポンジなどで水洗いし、砂利や小石を浮かび上がらせ、さまざまな雰囲気を演出させます。これはコンクリートに色鮮やかな小石を混ぜて打設することによって可能となります。

仕上がりの精度は職人の技術に左右されることが多いのが特徴です。洗い出しのメリットとしては、通常コンクリートの無機質な印象ではなく、鮮やかな印象の仕上がりが可能です。

デメリットとして、工事価格が割高なことです。施工に技術が必要であり、金鏝や刷毛引き仕上げよりも材料費が多くかかるため価格が高くなりがちです。こだわりのある外構や玄関アプローチを作りたい方におすすめな仕上げの種類といえます。

デザイン仕上げ

デザイン仕上げは、コンクリートでありながらデザインを加えた仕上げ方法です。よく施工される方法として「スタンプコンクリート」と「ステンシルコンクリート」があります。

コンクリートが固まる前の表面に型押しをしてスタンプのようにひと手間加えるのが「スタンプコンクリート」です。コンクリート表面に模様が入ったシートを貼り、その上に着色を加えるのが「ステンシルコンクリート」です。

どちらの仕上げもオリジナルのコンクリートに仕上げることができるメリットがあり、簡単に施工可能なため工期に影響することもありません。デメリットとしては、着色部分の色が剥がれたり、欠損したりする可能性があるため、コーティングやメンテナンスが必要な場合もあります。

まとめ

今回の記事では、コンクリートの特徴から仕上げの種類について詳しく解説していきました。コンクリートは建築材料として優れた特徴を持ったものであり、利用される場面が多い材料です。

その仕上げ方法も種類がありコンクリート設置場所の用途に合わせた種類を選択することで、より便利で快適なコンクリートにできます。コンクリートの特徴を理解して、最適な利用方法を検討してください。

コンクリートのことでわからないことがあれば、私たちサイファーにぜひ一度ご相談ください。

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