【5分でわかる】設計と設計施工の違いとは?一括発注方式と分離方式のそれぞれのメリット・デメリットをわかりやすく解説
家を建てる時に「設計」や「施工」という言葉を耳にしたことはありませんか?また、実際に依頼するとなれば、「設計」「設計施工」どちらに相談すればいいのか悩む方もいるでしょう。
本記事では
・設計と施工について
・設計と設計施工の違い
・設計と設計施工を選ぶポイント
を解説します。
今後、建物に関わる工事を行う際に役立つため、ぜひ参考にご覧ください。
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設計・施工とは?
まずは、設計と施工の意味について解説します。
設計は建物を建てる前の準備
設計とは、建物を建てる際に依頼主の要望にどのように応えるかを考える仕事です。実際に建物を建てる場所で現場調査を行い設計図を書きます。そこから、依頼主の要望を含めて建物を建てるための準備に入ります。
依頼主に満足してもらえるようなバランスの良い設計を考え、チームで会議を重ね、設計図に書き足しながら作業を行います。建物を建て始めたら急な変更はできません。だからこそ、設計は事前準備の重要な役割を担っています。
施工は建物を形にする
施工とは、設計でできた設計図をもとに、建物を作るための工事を行う仕事です。設計で計画された工事を実際に行うことを「施工する」「施工を行う」と言います。
職業としては施工管理などがあり、施工管理は工事を円滑かつ安全に行うための計画を立てます。設計で建物を建てるための準備を行い、施工は設計通りに工事を進めるという流れです。
設計と設計施工の違い
設計と設計施工の違いは仕事を行う範囲にあります。設計は、工事が始まるまでの準備を行うため、工事関係の仕事はできません。一方、設計施工は設計関係の仕事も行い工事関係の仕事もできます。
建物を建てる際に、設計施工ができる会社に依頼すると、一連の流れが全て対応可能なため1社のみの契約で完結します。しかし、設計にしか携われない会社に依頼すると、施工会社にも依頼を出さないと建物が建てられないため2社との契約が必要です。
設計と設計施工の違いは、設計のみの対応か、設計と施工どちらも対応できるかが大きな違いになります。
設計と設計施工のメリット・デメリット
建物を建てる際に、設計と施工を別々に依頼するのか、それとも設計施工に対応できる会社に依頼をするのか迷う方もいるでしょう。ここでは、設計と設計施工のメリット・デメリットを解説します。
設計のメリット
設計のメリットは、施工と分離しているために施工者と独立した立場で施工をチェックできる点です。地震大国の日本では、地震がおきたときに建物が崩壊しやすくないかや、耐寒は問題ないか等をプロフェッショナルの目でチェックします。
依頼主が目で見るだけでは、何かあっても欠陥を見つけられません。施工者と分離しているからこそ、視点を変えて依頼主の要望に高いレベルで応えられるのです。
また、建物を建てる際に発生する施工費用について、施工会社から相見積をとれます。決して安い価格ではないため、同じクオリティで施工できるのであれば安い方がいいですよね。
大きな費用がかかるからこそ、しっかり調べることで当初の予算より安く済む場合があります。
依頼主の予算を考慮し、なおかつ要望にも応えられる施工会社に相見積をとり、安いところを選べたら家具などの他の物にお金を充てられるため、しっかり調べてから進めましょう。
設計のデメリット
詳細な設計や施工会社を選べるため、施工に入るまでの時間がかかります。設計図や依頼主の要望に応えるため、会議を行った後に施工会社を選び、施工会社に設計図の説明や会議で決まった情報を共有しなければなりません。
建物を一日でも早く建てたい方は、設計施工の会社に依頼しましょう。設計のプロフェッショナルだからこそ、設計に時間がかかる点がデメリットといえます。
設計施工のメリット
設計施工は、設計から施工までを1社で対応できるため、依頼主の許可を得たらすぐに施工に移ります。1社で全てを行うことから、設計者と施工者の情報共有もスムーズに行えるため、急な変更があった際にも素早い対応が可能です。
予算がすでに決まっており、早く施工を行いたい場合は設計施工が向いています。
設計施工のデメリット
設計から施工までの流れが1社で完結するため、監理が安易になってしまう会社も中にはあります。
また、設計会社と比べると細かい部分までは設計しないため、こだわりを持つ方は、個別に設計を依頼する方が柔軟に対応してくれます。設計から施工までスピーディーに進みますが、金額に融通が利かない点がデメリットです。
まとめ
設計と設計施工の違いやそれぞれのメリット・デメリットを解説しました。設計と設計施工では意味が全く違います。
細かい設計や金額も考慮した場合は、設計と施工を別々に。予算金額が決まっておりスピーディーに終わらせた場合は、設計施工に。建物に関する工事を依頼する際は、ぜひ本記事を参考にご覧ください。
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