施工(せこう)と施行(せこう)、着工(ちゃっこう)、竣工(しゅんこう)とは?それぞれの意味をわかりやすく解説します。

施工(せこう)と施行(せこう)

「施工(せこう)、着工(ちゃっこう)、竣工(しゅんこう)」というワードは、店舗改装や工事現場でよく耳にしますよね。しかし、これらのワードがどういった意味なのか知らないという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、施行と施工の違いに合わせて、着工や竣工とはどういう意味なのかを分かりやすく解説します。店舗改装や新築で店舗を建てることを考えている方は、必ず耳にするワードなので、ぜひ最後まで読んでみてください。

施工(せこう)と施行(せこう)の違いとは?

工事現場や店舗デザインの打ち合わせでよく聞くのが「施工(せこう)」というワードです。

しかし、「施行と施工の違いを知らない」という方も少なくありません。ここでは、施行と施工の違いについて分かりやすく解説します。

施工(せこう)とは

施工(せこう)とは

施工とは、土木・建設用語であり、工事を実施することをいいます。施工には、実際に建物を建てるための工事に限らず、基礎工事や骨組みの組み立てといった作業も含まれます。

そのため、施工開始日は工事に取り掛かる準備の期間も含まれていると考えて良いでしょう。

例文 ・8月1日より工事を施工する
・施工計画書通りに工事を進める

施工(せこう)と読むことは間違いではありませんが、しこうと読まれるのが一般的です。また、NHKでも「しこう」読みが採用されています。

類義語 建設・工事・構築・設置・製造・執行 など

施行(せこう)とは

施行とは、法律や規則、政策などに制定された内容を実行することをいいます。つまり、法律や規則が社会や個人に実際に適用されることを指す言葉です。

また施行には、実行するという意味があり、法律以外でも使用されることがあります。例えば、結婚式や手術を執り行う場合です。

例文 ・この法律を8月1日より施行する
・明日結婚式を施行する・これより手術を施行する

一般の辞書では、施行(しこう)と読み仮名が書かれていますが、せこうと書かれている場合もあります。

どちらで読んでも間違いではありませんが、基本的にはしこうと読むと良いでしょう。

類義語 執行・実施・適用・挙行・実行・履行 など

着工(ちゃっこう)とは?

着工(ちゃっこう)とは

着工(ちゃっこう)とは、建築現場や工事現場において、建設作業や工事が開始されることを指します。

計画や設計の段階を経て具体的な形に落とし込まれた後に、現場作業が動き出す瞬間です。建築作業が本格的に始まり、建物が次第に形になっていく様子を目にできます。

建築に着工する前に必要な証明書とは

建築や増築を行う場合には、建築確認申請を行い建築確認済証を必ず受け取らなければなりません。建築確認申請では、建築物の設計図を提出し、着工する建築物が建築基準法の規定を守っているか確認されます。

確認済証を受け取らず着工した場合は、建築基準法の違反となるため注意をしましょう。申請は施工業者が行いますが、悪質な業者は申請をしないことがあるため確認を取るのがおすすめです。

竣工(しゅんこう)とは?

竣工(しゅんこう)とは

竣工(しゅんこう)とは、建物や施設のすべての工事が終了し、外部から見た形状がほぼ完成し、使用できる状態に達したことを意味します。ただし、竣工したからといって、その建物がすぐに利用可能であるとは限りません。

竣工後に検査や引き渡し手続きが行われ、最終的に使用が許可された時点で、建物は正式に竣工したとみなされます。施工業者や依頼主によっては、竣工式という儀式を行うこともあるでしょう。

まとめ

建築における店舗デザイン

店舗改装や建築現場でよく耳にする「施行(せこう)と施工(せこう)、着工(ちゃっこう)、竣工(しゅんこう)」というワードの意味を分かりやすく解説しました。

これから、建設や店舗改装の予定がある方はデザイン業者や施工業者から聞くことが増えるかもしれません。ぜひ、この記事で解説した内容を参考にしてみてください。

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