名古屋での店舗デザインの見積もりの取り方と注意点|平均予算相場を抑えて適正価格を比較しましょう

店舗デザインの見積もりは、オーナーの理想通りの店舗を作り、計画通り事業を展開していくうえで非常に重要です。

店舗デザイン前に必要な見積もりの取り方と、名古屋でお店開業を目指すオーナーに知ってほしい見積もり時の注意点を紹介します。開業前にご覧いただき、希望通りのお店を開く参考にしてみてください。

サイファーのデザインコンセプト作成の流れは以下のページで詳しく解説しています。実際にお客様に提案しているマインドマップや図表、イメージパースを元に、考え方の整理方法からコンセプトを具現化するまでを解説していますので、ぜひこちらもご参照ください。

デザインコンセプト作成の流れ

店舗デザイン前に見積もりをする重要性とは?

店舗デザインの予算が限られている場合、事前見積もりによって各工程の費用を明確にし、こだわりたい点に優先順位をつけることが大切です。

店舗の内外装やインテリアのレイアウトはお店の個性を際立たせ、来店することでしか得られない体験を提供するためにも重要でしょう。

しかし、当初の予算からオーバーした費用で施工を依頼すると支払いがスムーズにできなかったり、借入金の返済に困ったりする可能性があります。

施工費などを予算内に抑えつつ理想に近い店舗デザインを実現するには、精度の高い見積もりで課題点の洗い出しや業者とのすり合わせをしっかり行うことが重要です。

名古屋の店舗デザイン費用相場を紹介

名古屋での店舗デザインにかかる費用相場を紹介します。店舗デザインとは主にお店の内外装イメージを設計書として落とし込む「店舗設計」と、実際の店舗を完成させる「施工」の二つの作業を指します。

飲食店の施工費相場

たとえば、15坪〜30坪程度の飲食店の施工費相場は約1,200万円から〜2,000万円ほどになります。とくに内装が施されていない「スケルトン物件」から店舗を開く場合は、水道や電気、ガス設備を一から設置する必要があるため、他の業種よりも高くなりやすいです。

小売店の施工費

小売店の施工費相場は約200万円〜450万円程度と、他業種と比較して安く抑えやすいのが特徴です。小売店はすでに水道・電気設備が設置された「居抜き物件」で開業することが多く、飲食店などに必要な設備工事などが省ける分費用相場も低くなっています。

美容室などの施工費

美容室の施工費相場は約800万円〜1,500万円程度です。デザイン性の高い内外装にする方が多く、スケルトン物件を契約して一から設備工事をする場合もあるため、施工費が高くなるケースもある業種です。

設計・デザイン費の費用相場は?

設計・デザイン費の費用相場は、総施工費の約10%〜15%程度となります。

上記の数字は「一般社団法人日本商環境デザイン協会(JCD)」が設計費の指針として設けているものです。この協会に加盟している多くの店舗デザイン会社が指針に沿っているため、業界全体の相場費用も、指針に近くなっています。

見積もり時に設計費が高いか安いか判断するためにも目安として覚えておきましょう。

また、施工する物件が狭ければ狭いほど1坪あたりにかかる費用が高くなる傾向にあるので、場合によっては相場よりも高くなることも少なくありません。

正確な費用が知りたい場合は、気になる店舗デザイン会社の無料相談・見積もりなどを利用し、自身のケースでかかる費用を確かめてみましょう。

名古屋で店舗デザインを依頼する会社の選び方

理想の店舗作りをするには、信頼できる会社選びが重要です。ここでは名古屋で店舗デザインを依頼する会社の選び方を解説するので、ぜひ参考にしてください。

  • 名古屋市内で豊富な実績を持っている
  • アフターサービスが優れている
  • 会社の得意なジャンルをチェックする

名古屋市内で豊富な実績を持っている

名古屋市内でお店を開業するなら、同じ名古屋での実績が豊富な会社を選ぶと安心です。

地域に根ざした会社を選ぶことで、地域の町並みに合うデザインの提案や、地域内のネットワークを活かした効率的な施工に期待できます。

効率的な施工はコスト削減にもつながる可能性があるため、予算が限られている方は、地域密着型の会社を選んでみるのも良いでしょう。

アフターサービスが優れている

店舗完成後のアフターサービスに優れている会社を選ぶと、店内設備の急な故障などにも迅速に対応してもらえます。内外装や設備の故障・不備は開店後に発覚するケースも少なくありません。

内外装や設備に問題を残した状態では華々しい開店を迎えられず、仮にそのままお店を開くとトラブルの原因になる可能性もあります。

会社の得意なジャンルをチェックする

店舗デザインを依頼する時は、デザイン会社が得意なジャンルを事前にチェックしておきましょう。

たとえば、カフェやレストランのデザインが得意な会社なら、従業員やお客様の導線を理解しているため、機能的かつ再来訪したくなる空間を提案してくれます。

会社ホームページなどで過去の施工事例を確認しておくと、理想の店舗作りにふさわしいパートナーを見つけやすくなります。

サイファーのデザイン施工事例

見積もりを取る時の注意点

予算内で理想のお店作りをするなら、正しい視点で見積もりを取ることが欠かせません。

円滑にプロジェクトを進めていくためにも、ここで紹介する注意点を参考に見積もりを取ってみてください。

  • 数社から相見積もりを取る
  • 見積もりを取りすぎない
  • 安すぎる費用を提示してくる業者に注意
  • 希望が反映されているか確認する

数社から相見積もりを取る

店舗デザインの実際の費用相場を理解するためにも、複数の会社から見積もりを取るようにしましょう。

見積もりを複数取ることを「相見積もり」と呼び、適正価格で取引を行ったり、よりリーズナブルに依頼できる会社を探すために欠かせません。費用を抑えつつ、より品質の高い店舗デザインを実現してくれる会社選びに役立ちます。

見積もりを取りすぎない

見積もりをたくさんの会社から取りすぎると、比較検討に時間がかかりすぎて店舗の完成が遅れる可能性もあります。

見積もりの過程では通常、要望のすり合わせのために数回話し合う必要があります。しかし、もし5社〜10社といった会社から見積もりを取ると、話し合いだけで数ヶ月を要することもあるでしょう。

信頼できる会社をいくつかピックアップしたうえで見積もりに移行すると、比較検討もしやすくなり、開業前のスケジュール管理もしやすくなります。

安すぎる費用を提示してくる業者に注意

相場より明らかに安い費用を提示する業者には注意が必要です。安すぎる費用で店舗デザインを依頼すると、理想のデザインにならないことが多く、結果として何度も修理や作り直しが必要になる場合があります。

また、安さだけを重視すると店舗の機能性が低下することもあり、徐々にお客様が来なくなって長期的な損失につながる可能性もあるでしょう。

希望が反映されているか確認する

提出された見積もりを受け取ったら、自分の希望や要求が細かく、正確に反映されているかしっかりとチェックしましょう。

後になって「思っていたのと違う」というトラブルを避けるためにも、自らによる確認作業は重要です。

また、悪質な業者にあたると、見積もりの段階で提示されていなかった作業料金があとから請求される可能性もあります。

他社の見積もりと比較すれば、「この会社だけとある費用が記載されていない」といった点に気づけるので、詳細までチェックしたうえで比較検討しましょう。

大手デザイン会社と個人デザイン会社どちらがおすすめ?

大手デザイン会社と個人デザイン会社、どちらに依頼するかはオーナーが何を最も重視するかによって変わります。

大手は依頼から店舗完成までの流れが仕組み化されているため、確かな作業精度と効率性に期待できます。アフターサービスにも優れていることが多く、トラブル対応が極端に遅い会社もほとんどありません。

しかし、設計や施工方法がある程度標準化されているため、柔軟に対応してもらうのは難しいという欠点があります。

逆に個人、もしくは地域に根ざした小規模会社は一人ひとりのオーナーのビジョンにより深く寄り添い、個性的なデザインや提案にも対応してくれる場合があります。オーナーとの距離が近いため、細かい要望やアイデアを形にしやすいのです。

結論として、大手も個人もそれぞれメリットがありますが、お店に独自のコンセプトやこだわりを反映させたい場合は、個人デザイン会社の方が柔軟性を持って対応してくれる可能性が高いです。

お店の規模や予算、デザインの方向性などを加味して、適切なパートナーを見つけるようにしましょう。

まとめ

店舗デザイン前の見積もりを妥協して行うと、あとから請求額が増えたり、施工は終わったものの理想の出来栄えにならなかったりします。お店開業という夢を叶えるには、理想の店舗作りが欠かせません。

希望通りの店舗デザインをしてもらうためにも、見積もりの時点で不明点はすべて解消しておき、提案に不安を感じたら別のデザイン会社への依頼を検討することがおすすめです。

名古屋での施工事例や良い評判などを参考にしながら、開業までトラブルなく走り続けられるパートナーを探してみてください。

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