フィットネスジムの店舗デザインのポイントとは？動線や空間活用のポイントを解説します
cypher2023
フィットネスジムを成功させるためには、効果的なトレーニングプログラムや質の高いサービス提供だけでは物足りなさを感じてしまいます。利用者が居心地よく、何度でも通いたくなる空間作りが、顧客満足度やリピート率の向上に大きく貢献するため、店舗デザインにもこだわることが重要です。
これからフィットネスジムをオープン予定の方に向けに、動線設計や空間活用の具体的なポイントをわかりやすく解説します。
フィットネスジムの店舗デザインが重要な理由
適切な店舗デザインは利用者の満足度向上に直結し、結果的に集客力や収益向上にもつながります。
顧客満足度を左右する
利用者が「また来たい」と感じるかどうかは、トレーニング内容だけでなく、空間が与える印象にも影響されます。例えば、初めて来店した際に迷わず動ける動線設計や、広々とした開放感のある内装は、ポジティブな利用体験を生み出します。
また、視覚的な美しさは、SNSが普及する現代では重要です。おしゃれな内装は、利用者が写真を撮りたくなる要素となり、自然と宣伝効果を生むこともあります。
他ジムとの差別化を図るブランディング要素
健康志向の方が増えつつある現代では、フィットネスジムは競合が多い業界です。他店との差別化を図るためには、「ここにしかない体験」を演出するデザインが必要です。
ナチュラルデザインのインテリアや、自然光を取り入れた明るい空間設計は、ポジティブな印象を与えジムのブランドイメージを向上させます。さらに、設備やデザインにユニークな特徴を持たせることで、他店では得られない価値を提供できます。
動線設計の基本ポイント
動線設計とは、利用者が施設内を快適に移動できるように設計された経路のことです。
動線がスムーズであるかどうかは、利用者の満足度だけでなく、施設の安全性や運営効率にも影響を及ぼします。ここでは、ジムにおける基本的な動線設計のポイントをご紹介します。
効率的な動線の考え方
動線設計の基本は、利用者がストレスなく施設を利用できるかということです。
例えば、受付からロッカールーム、トレーニングエリアへの動線が分かりにくいと、利用者は迷ってしまい、初回来店時の印象が悪くなる可能性があります。また、動線が悪いことで、施設内が混雑しやすくなるという課題も生じます。
このため、利用者が自然と適切な場所へ誘導されるような店舗デザインを意識することが大切です。
利用者とスタッフの動線を分けるメリット
利用者の動線とスタッフの動線を分けることで、施設内での混雑を軽減し、双方にとって快適な空間を作ることができます。
清掃スタッフがトレーニングエリアを横切る必要がないように設計することで、利用者は集中してトレーニングに取り組むことができます。さらに、スタッフ専用のバックヤードや通路を設けることで、スタッフが円滑に業務を行うための効率化も図れます。
空間の活用でスペースを活用するジム作り
限られたスペースを最大限に活用することは、ジム運営において重要です。ここでは、空間の活用方法に焦点を当て、効果的なジム作りのアイデアを提案します。
快適に利用できるエリア分け
フィットネスジムには、さまざまな目的を持つ利用者が集まります。そのため、有酸素運動ゾーン、筋力トレーニングゾーン、ストレッチゾーンなど、目的別にゾーンを分けることが重要です。
ランニングマシンのような音が出るマシンを壁際に配置し、ストレッチスペースを静かなエリアに設けることで、利用者が集中しやすい環境を提供できます。エリア分けがしっかりしていることで、利用者同士の動きが干渉せず、全員が快適にトレーニングできる空間を実現できます。
快適性を重視した空間の工夫
天井の高さや照明デザインなどの工夫で、利用者が広がりを感じられる空間を演出できます。また、大型の鏡を適切に配置することで、実際以上に広く感じさせる効果も期待できます。これにより、施設全体の印象が明るく開放的になります。
さらに、自然光を取り入れた店舗デザインは、利用者の気分を高める効果があり、長時間滞在しても疲れにくい環境を作ることができます。
多目的スペースの活用
ジム内に多目的スペースを設けることで、幅広いニーズに対応できます。ヨガやピラティスのクラスが開催できるスペースを設けるだけでなく、パーソナルトレーニングやワークショップにも利用できるエリアを用意することで、集客の幅が広がります。
さらに、地域住民向けのイベントスペースとして活用することで、コミュニティとのつながりを深めることも可能です。
デザインを計画する際の注意点
フィットネスジムの店舗デザインを成功させるためには、計画段階から注意深く進める必要があります。ここでは、デザイン計画時に押さえておきたい3つのポイントを解説します。
1. デザインと機能性のバランスを考慮する
店舗デザインを計画する際には、見た目のインパクトと機能性の両立が重要です。
例えば、スタイリッシュなデザインの機材や内装を選ぶ際にも、利用者が快適に使えるかどうかを優先しましょう。見た目にこだわりすぎて動線が複雑になったり、機材の配置が不便になったりするケースも少なくありません。
ジムとしての使い勝手を損なわないよう、機能性も重視した店舗デザインを心がけましょう。
2. コストバランスを明確にする
デザイン計画の初期段階で、予算配分を明確にしておきましょう。
内装に高級感を持たせたい場合でも、必要以上に費用をかけると、他の重要な部分への投資が不足する可能性があります。壁や床の素材にこだわる場合は、ジムの規模やターゲット層に合った選択を意識しましょう。
コストをかけるべき部分と抑える部分を明確にし、費用対効果の高い計画を立てることが、持続可能な運営につながります。
3. 将来の拡張性を意識する
フィットネスジムは、時間の経過とともに利用者層やニーズが変化する可能性があります。将来的なリニューアルや拡張を見越した設計をすることも重要です。
設備を追加するためのスペースや、多目的スペースとして柔軟に使えるエリアを確保しておくことで、長期的な運営に対応しやすくなります。また、設備やインテリアが老朽化した際にも、簡単に交換や修繕ができる設計にしておくことで、メンテナンスの手間とコストを最小限に抑えられます。
成功したトレーニングジムの店舗デザインの紹介
実際に成功しているトレーニングジムの事例を参考にすることは、具体的なアイデアを得るうえで重要です。ここでは、サイファーが担当したボクシング・トレーニングジムの成功事例を紹介します。
愛知県一宮市の山本ボクシングジムでは、女性も通いやすい地域密着型トレーニングジムを運営しています。ここは、明るくシンプルな空間にし、仲間とともに身体を使う楽しさを味わえる場所を作り上げました。
顧客にとって、居場所の一つとなるような親しみやすいジムを作り上げることで、身体づくりのサポートだけでなく、仲間づくりの場所としても活用されています。
まとめ
フィットネスジムの店舗デザインは、利用者の満足度やジムの運営状況に大きく影響します。
動線設計や空間の活用、多目的スペースの導入など、細部にまでこだわることで、競合との差別化を図り、成功へとつなげることができます。これからジムを立ち上げる方は、参考にしてみてください。
デザイン施行事務所のサイファーでは、愛知県の店舗デザインや施行を行っております。店舗デザインについてのお悩みは、お気軽にサイファーへご相談ください。
