ハンバーガーショップの店舗デザインのポイント!ファストフード店のレイアウトやデザインのポイントを解説します
日本でも大人気のファストフード「ハンバーガー」。最近はバンズやパティにこだわった個人店も多く開業しており、いつか自分のハンバーガーショップを持ちたい、検討中という方も多いでしょう。
人気のハンバーガーショップにするには、ハンバーガーの味はもちろん、店舗デザインも重要です。ハンバーガーショップの開業を成功させるために重要な店舗デザインのポイントと、ファストフード店のレイアウトやデザインのポイントについて分かりやすく解説します。
ハンバーガーショップの店舗デザインのポイント3選
ハンバーガーショップの店舗デザインのポイントは、以下の3つです。
1.アメリカンなデザインにこだわらない
2.開放感を持たせる
3.清潔感がある
1.アメリカンなデザインにこだわらない
ハンバーガーショップだからといって、アメリカンなデザインにこだわる必要はありません。ハンバーガーショップといえばアメリカやダイナーをイメージする方が多いでしょう。
しかし、人は希少なものに価値を感じる傾向があるため、ハンバーガーショップのイメージとは異なる店舗デザインにすることで、興味を持ってもらいやすくなったり、新規顧客を獲得しやすくなったりします。
例えば、古民家カフェにハンバーガーショップと看板が建てられていると、目を惹かれますよね。このようにイメージにとらわれない施主様独自の店舗デザインにすることで、集客のしやすいハンバーガーショップを作り上げることができます。
2.開放感を持たせる
視覚的に開放感のある店舗デザインにしましょう。窮屈な店舗デザインは、居心地が悪く、顧客はストレスを感じてしまいます。
一方で店舗デザインに開放感を持たせることで、新規顧客が入店しやすくなったり、居心地が良く過ごしやすくなったりします。開放感を持たせるためには、店舗を広げる以外にもさまざまな方法があります。
・天井を高くする
・全開できる折戸を設置する
・ガラス張りにする
・通路に幅を設ける
・テラス席を設けるなど
ハンバーガーショップの店舗デザインに開放感を持たせることで、顧客にとって過ごしやすい店舗になります。
3.清潔感がある
飲食店であるハンバーガーショップは、清潔感が重要です。どれだけハンバーガーがおいしくても、汚れが目立つお店や、ホコリが溜まっているお店で食事をしたいとは思わないですよね。
清潔感のない店舗では、顧客満足度が低くリピート率も上がりません。複雑な間取りや不必要な段差の設置を控え、掃除をしやすい内装にすることで、掃除の手間を減らしたり時短できたりします。
また、汚れの目立ちにくい店舗デザインにすることで、多少の汚れは誤魔化すことが可能です。顧客満足度を高め、リピート率を上げるためにも、清潔感を保てる店舗デザインにしましょう。
ファストフード店のレイアウト・デザインのポイント5選
ハンバーガショップなど、ファストフード店のレイアウト・デザインを考える際に重要なポイントは5つです。
1.汚れに強い素材を使う
2.動線に配慮する
3.テイクアウト・デリバリー設備を整える
4.食欲を促す色を使う
5.掃除のしやすいデザインにする
1.汚れに強い素材を使う
ファストフードの壁紙や床材には、汚れに強い素材を使いましょう。ファストフード店は、油を利用する機会や子連れの家族が来店する機会が多く、床や壁が汚れやすい飲食店です。
しかし、頻繁に大掃除ができるわけではありません。汚れに強い素材を使うことで、汚れにくくなったり、汚れを落としやすくなったりします。掃除の手間を省くためにも、ファストフード店の店舗デザインでは、汚れに強い素材を使うようにしましょう。
ファストフード店でおすすめの素材
素材 | 特徴 |
ビニールクロス | ・ポリ塩化ビニール樹脂を主原料としたクロス
・消臭、抗菌に優れている ・安価 |
タイル | ・水や汚れに強い
・汚れを落としやすい ・材料費や施工費が高い |
コンクリート | ・汚れに強く掃除をしやすい
・耐久性が高い ・カビや結露が発生しやすい |
2.動線に配慮
顧客や従業員の動線に配慮した間取りにしましょう。ファストフード店は、回転率が早い飲食店のため、人が店内をよく動き回ります。
人の流れを妨げる内装になっていると、顧客は不便さを感じるでしょう。入店から退店までの動線を聞かなくてもわかる店舗デザインにすることで、人の流れがスムーズになり、顧客満足度が上がります。
合わせて、従業員の作業効率が上がることも期待できます。顧客がどのような流れで店舗を利用するのか、どのような動きをするのか、動線に配慮したレイアウトを考えてみましょう。
3.テイクアウト・デリバリー設備を整える
店舗デザインの一部へ、テイクアウト・デリバリー設備を整えましょう。コロナ禍をきっかけにデリバリーの需要が一気に上がりました。
今では多くの飲食店が、需要に合わせてテイクアウトやデリバリーへの対応をしています。しかし、テイクアウトやデリバリー専用の窓口がないと混雑時に対応が追いつかないといったトラブルが発生します。
イートインとテイクアウトで窓口を分けたり、受け取り場所を決めたりすることで、スムーズなやりとりが可能となるのです。スペースは小さくても良いので、テイクアウトやデリバリーにも対応するのであれば、設備を整えておきましょう。
4.食欲を促す色を使う
ファストフード店では、赤色やオレンジ色など、食欲を促す色を使用しましょう。店舗デザインで使用する色は、お店のブランディングのためだけでなく、食欲を促したり、購買意欲を高めたりする効果があります。
たくさん注文してもらうためにも、ファストフード店の店舗デザインでは食欲を促す暖色がおすすめです。ただし、店舗デザインの世界観を崩さないためにテーマにそぐわない場合は控えましょう。
食欲を促す色 | 赤、黄色、オレンジ などの暖色 |
食欲を減退させる色 | 青、青緑、紫、グレー などの寒色 |
5.掃除のしやすいデザインにする
ファストフード店では、シンプルなレイアウトや内装などを採用し、掃除のしやすい店舗デザインにしましょう。飲食店でリピーターを作るには、料理のおいしさだけでなく店舗の清潔感も重要です。
ファストフード店は壁や床が汚れやすいため、清潔感を保つには掃除や手入れの時間を多く取る必要があります。しかし、日常的に掃除時間を多く取ることは難しいでしょう。
掃除のしやすいレイアウトや、汚れにくく汚れの目立ちにくい店舗デザインにすることで、短い掃除時間でも清潔感を保てるようになります。
ハンバーガーショップの店舗デザインで失敗しないためのポイント
ハンバーガーショップの店舗デザインで失敗しないためのポイントは、主に3つです。
1.ターゲットを明確にする
2.テーマを決める
3.インテリア、家具の系統を決める
1.ターゲットを明確にする
どんな人を顧客にしたいか、ターゲットを明確に決めておきましょう。ターゲットによって、店舗デザインの好みや求められることが全く異なります。
例えば、ファミリー層向けのハンバーガーショップの店舗デザインが高級レストランのような雰囲気であれば、子連れの保護者は入りにくいですよね。
どんな人を顧客にしたいのかを明確にしておくことで、適切な店舗デザインを決められるようになります。失敗しないためにも、まずはターゲットを明確にしておきましょう。
2.テーマを決める
ターゲットに合わせて、店舗デザインのテーマを決めましょう。テーマが決まっていない場合、店舗デザインに統一感を持たせるのが困難です。
デザインを決めている途中で路線が変わってしまったり、イメージとは異なる店舗デザインになってしまったりする可能性があります。どんな雰囲気の店舗デザインにするかテーマを決めておくことが大切です。
例 | アメリカンダイナー、ハワイ風南国リゾート など |
サイファーのデザインコンセプト作成の流れは以下のページで詳しく解説しています。実際にお客様に提案しているマインドマップや図表、イメージパースを元に、考え方の整理方法からコンセプトを具現化するまでを解説していますので、ぜひこちらもご参照ください。
3.インテリア・家具の系統を決める
テーマに合わせて、どのようなインテリアや家具を採用するのか系統やイメージを決めておきましょう。
インテリアや家具を販売しているメーカーは、国内だけでも数え切れないほどあります。その中から店舗のインテリアや家具を選ぶとなると、店舗デザインに統一感を持たせるのは困難です。
具体的にどのようなインテリアや家具を採用するのか、イメージと近い写真やイラストを用いて系統を決めておきましょう。
まとめ
ハンバーガーショップの店舗デザインのポイントと、ファストフード店のレイアウトやデザインのポイントをご紹介しました。
ハンバーガーショップといったファストフード店では、店舗のオリジナリティを出しつつ顧客が快適に過ごせる空間を提供することが重要です。
そのためにも、店舗をおしゃれにするだけでなく、店内の開放感や掃除のしやすさがポイントとなってきます。解説した内容を参考に、ハンバーガーショップの店舗デザインを考えてみてください。
デザイン設計施工会社のサイファーでは、店舗やオフィスのデザインから施工など幅広い業務を行っております。
ハンバーガーショップやファストフード店を検討しており、店舗デザインについて詳しく話を聞いてみたいという方は、ぜひサイファーへご相談ください。
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