2024年版|マンションリフォーム費用の相場は?フルリフォーム・部位別にわかりやすく解説します

住まいの老朽化やライフスタイルの変化などに合わせ、マンションに長く住み続けるためには、リフォームや定期的な見直しが必要です。今回は、マンションのリフォームにかかる費用について詳しく解説します。

マンションのリフォームにはどんな種類があるのか

マンションのリフォームには、リフォームの目的によってフルリフォームと部位別リフォームの2種類に分けられます。それぞれのリフォームに利点と注意点があるため、細かく解説します。

フルリフォーム

フルリフォームは別名、スケルトンリフォームとも良い、言葉の通りマンションをスケルトン(躯体のみ)状態に戻して、新しく内装を組み立てていくリフォームを指します。

フルリフォームの利点は、ライフスタイルの変化に合わせて、間取りを変更することが可能です。結婚などで子供が家を出て家族の人数が変わった場合、在宅職への転職や引退などで、家での過ごす時間や過ごし方が変わった場合の変化に対応して間取りを組み替えることができます。

フルリフォームは、2週間〜数ヶ月の工期が一般的ですが、リフォーム中は工事を円滑に進めるために、一度退去する必要があります。一時的な住まいを確保する費用がかかることや、一度内装を解体し再度組み替えるため、リフォーム費用が高くなるという注意点があります。

部位別のリフォーム

部位別リフォームとは、故障や老朽化による設備の取り替え工事や部屋単位のリフォームを指します。よくある例は、キッチンや浴室など水回りのみをリフォームするという例です。

部位別のリフォームのため、マンションに住みながらリフォームをすることが可能で、工事自体も数日で完結することが多く、リフォーム費用も比較的低価格で収まる利点があります。

注意点は、元々の設備配管に合わせてリフォームする必要があり、選べる設備の選択肢の幅が少なくなる可能性があることです。また、リフォーム箇所のみ新しい状態になるため、世帯内で新しい箇所と古い箇所の差が出てしまうことがあります。

マンションのリフォームにかかる費用の内訳

マンションのリフォームにかかる費用の細かい内訳について解説します。内訳を理解することで、費用がかかる部分を把握し、リフォーム費用を予算内に抑えることができるようになります。

材料費

材料費とは、現場に取り付ける設備機器やクロスなどの壁紙、床材などにかかる費用です。リフォーム費用の中で、最も金額の変動が大きく、選定する設備や材料により金額が確定します。設備にこだわりがあり、高額な部材や、特殊な部材を採用すると費用が高くなります。

材料は、完成後の見た目が大幅に変わる要因となるため、予算と相談しつつ、自身が納得できる部材を選ぶことが大切です。

工事費

工事費用は、大工さんがリフォーム箇所を工事することにかかる人件費で、1日換算で計算します。1日あたりの相場は3万円程ですが、大工さんが作業することに加え、特殊な工具を扱う金額などが含まれています。

工事費は、大工さんの作業量により決定するため、面積や工程が多いほど金額が高くなります。工務店により異なりますが、単位時間あたりの金額なので、リフォーム費用の中では基本的にコストダウンができない項目です。

デザイン費

デザイン費は、設計費とも言われ、リフォーム会社によっても変わりますが、フルリフォームで間取りを変更する際にかかることがあります。一般的にリフォーム費用全体の10%〜20%が相場です。

マンションの場合は、上下階で設備が干渉し、構造的に間取りを組み替えることが難しい箇所が発生することがあります。デザイン費は、構造や設備の細かい点を考慮しつつ、より良い間取りを設計することにかかる費用です。

マンションのリフォームでより良い暮らしを実現するためには、デザインのプロにリフォームの目的を伝えて依頼することが近道です。サイファーでは、ヒアリングを元にコンセプトを明確化して、お施主様へデザインの提案を行っています。

マンションのフルリフォームにかかる費用の相場は?

マンションのフルリフォーム費用は、間取りによっても施工にかかる内容や面積が異なるため、金額に影響が出ます。ここでは、ファミリータイプと単身タイプに分けて、費用相場を説明します。

ファミリータイプ

ファミリータイプとは、2LDK〜3LDKの間取りがボリュームゾーンとなります。面積で表すと、60㎡〜75㎡程で、費用相場は650万円〜1000万円程です。

ファミリータイプでは、家族の人数で問題なく使える設備を取り入れる必要があります。浴室のサイズやキッチンのサイズが比較的大きいものになり、設備費用が高くなる傾向があります。

単身タイプ

単身タイプのリフォーム費用は、1K〜1LDK程がメインです。面積で表すと25㎡〜50㎡程で、費用相場は400万円〜650万円程です。

単身タイプでは、世帯全体の面積も比較的小さいため、導入できる設備もコンパクトになりやすい傾向があります。また、料理は全くしないなど、生活スタイルに幅を利かせやすいため、摂り入れる設備にメリハリを持たせることも可能です。

部位別リフォームの内容や費用相場は?

部位別のリフォームでは、設備にかける金額が全体の大部分を占めるため、設備によって費用が上下する特徴があります。設備の交換に合わせて、壁紙や床材などを一緒に取り替える場合が多いです。

キッチン

キッチンのリフォーム費用の相場は50万円〜150万円程が目安です。キッチンのレイアウトを変更する場合や、食洗器付きのキッチン台などを採用する場合は費用が高くなります。

浴室

浴室のリフォーム費用の相場は50万円〜150万円程です。浴室はユニットバスの規格が決まっているため、元のサイズと合わない場合は壁の移動が必要で、洗面も合わせて工事することが多くあります。

洗面

洗面のリフォーム費用相場は10万円〜50万円程です。洗面台の種類により費用が変動しますが、洗面台の位置を変更するためには、排水計画を見直す必要があるため別途費用が追加になります。

トイレ

トイレのリフォーム費用相場は15万円〜50万円程です。設置するトイレの設備により金額が変動します。

マンションのリフォームを進める際のポイント

マンションのリフォームを進める際は、なぜリフォームをするのかをしっかりと把握することが大切です。目的によっては、部分的なリフォームで対応が可能なことも多く、予算も大きく変動します。

リフォーム箇所の確認

リフォームをする要因から、リフォーム箇所を確認しましょう。部分的なリフォームは一度行うことで、数十年使うことができます。

一度浴室のみ部位別のリフォームし、数年後にフルリフォームをするという状況は勿体ないので、リフォーム後に生活スタイルの変化などがないかも予測することが大切です。

予算と補助金の確認

リフォームをする箇所と規模から、事前に費用相場を予測し、予算を確定しましょう。リフォームでは、現状の住まいへの不満を改善することができるため、良い部材を選定し、想像以上の費用になることも多々あります。

事前に予算を確定し、施工業者と話をすることで双方のリフォーム内容への認識を合わせることにも繋がります。

また、リフォームの内容や条件によっては、補助金を活用することも可能です。国や自治体のサイトから該当する補助金がないかを事前に調べ、活用することで、予算が抑えられる場合もあります。

サイファーでは、申請から採択、デザイン設計、施工、開業、実績報告、受給まで一貫したサポートを提供しています。詳しくは以下のリンクをご参照ください。

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まとめ

リフォームの施工費用は、リフォーム箇所にもよりますが基本的に数百万単位の金額がかかります。リフォーム後の設備に関しても、毎日の生活の中で使用するため、自分が納得できる物を選定することが大切です。

リフォームを行う際は、費用と工事の内容をしっかり理解し、より良い住まいを計画しましょう。

サイファーでは、10年以上の経営実績で培った経験と技術力から、資金計画も含めた計画が提案可能です。解体とセットで施工費を抑える、一貫体制での施工会社ですので、お気軽にお問い合わせください。

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