ナチュラルをテーマにした店舗デザインのポイントとは?お客様を自然体で迎えて心地よい空間を実現する方法

ナチュラルをテーマにした店舗デザイン

現代では、西洋風なおしゃれなデザインやビビッドカラーやネオンカラーを使用した非日常的な空間を演出するデザイン、自然色をふんだんに使用したナチュラルなデザインなど様々なデザインの店舗が存在しています。

田舎への移住や古民家カフェなどの人気からそれらの中でも、ナチュラルなデザインへの関心が高まっていることがわかります。今回は、ナチュラルな店舗デザインについて紹介していきます。

デザインコンセプト作成の流れは以下のページで詳しく解説しています。実際にお客様に提案しているマインドマップや図表、イメージパースを元に、考え方の整理方法からコンセプトを具現化するまでを解説していますので、ぜひこちらもご参照ください。

デザインコンセプト作成の流れ

ナチュラルな店舗デザインのポイント

ナチュラルな印象を持たせる配色

ナチュラルな印象を持たせる配色

店舗のデザインをナチュラルなものにする場合、どのような配色にするかが大きく影響します。ナチュラルな配色にする場合には、土や木など自然を連想させて温もりを感じさせる茶色やベージュ、黄土色、桃色、緑、カーキなどをメインで使用することになります。

また、薄いピンクやオレンジは自然を連想させる色であり、壁や天井などに取り入れることで明るい印象をもたらします。ここまで紹介した配色ですが、これらを取り入れている場所として日本の伝統的な家を挙げることができます。

木材の茶色や黄土色をベースに、畳や庭園に緑を取り入れ、さらに室内に設置している電球はオレンジ色に光っており、温もりを感じさせる空間となっています。

家は学校や仕事から戻り、体力や気力を回復させるための場所ですので、ナチュラルな配色で落ち着ける空間を演出しているのがわかります。

使用する色の種類に注意

使用する色の種類に注意

店舗のデザインとして主な配色を3色程度に絞ることで、店舗内装のテイストを上手に表現することができます。色を絞ることで内装空間に統一感が出るため、テイストを表現しやすくなります。使用する色を決めたらその色をどれくらいの割合で使用するかを決めます。一般的には以下のような割合で使用することが多いです。

ベースカラー:空間全体の70%程度

メインカラー:空間全体の20%程度

アクセントカラー:空間全体の10%以内

ベースカラーは、床や壁、天井など広い面積の場所に使用する色で、店舗全体の印象の基礎となる色ですので、どのようなデザインにするかで変わってきます。ナチュラルなデザインにする場合には、木材の色や無機質な白がベースになることが多いです。

メインカラーは、カーテンやソファ、家具、ドアに使われる色で、その空間の主役になる色ですので、ベースカラーとの調和や色調も考慮する必要があります。ナチュラルな空間を演出する場合には、ベースカラーが木材の色である場合には、ダークブラウンや緑、オレンジなど、木材の色と親和性のある色を選ぶことになります。

アクセントカラーは、クッションや雑貨、小物などにワンポイントで使うことで色にメリハリをつけ、メインカラーを引き立てる役割があります。赤や青など派手な色を選ぶことになりますが、よりくすんだ色にしたほうが、他の色との親和性を持たせやすいでしょう。

色そのもの以外にも注目

色そのもの以外にも注目

先ほどはデザインとして取り入れる色のバリエーションについて紹介しましたが、同じ色でも明暗や濃淡によって印象はかなり変わりますし、組み合わせ次第でいろいろな一面を見せます。色の明暗を調整する事で、中間的な色合いを表現できるため、バランスに気をつけて配色を決める必要があります。

薄い色をベースに、濃い色をアクセントとした色の組み合わせは、落ち着きをもたらし、濃い色は地面に近い位置に、薄い色は上の位置にあると色に安定感が生まれ、それが人にも伝播して安心して過ごせる空間となります。また、暖色系の配色はそれだけでぬくもりを感じさせますが、寒色系の青を取り入れた場合でも、緑を取り入れることで温かさを表現することができます。

差別化を図るなら「ナチュラルモダン」

ナチュラルモダン

ナチュラルモダンとは、シンプルモダン(装飾的な要素をなくし、シンプルで直線的(シャープ)な印象を与えるスタイル)をベースに用いて、そこに木材など自然の要素を取り入れたスタイルのことです。フローリングや階段などに木材を多く用いるため、家具や小物は全体としての統一感を崩さないように、派手な色は避け、緑や黄色など木材と相性がいい色が使われます。

ナチュラルモダンは、木材の色や割合で印象ががらりと変わるのが特徴です。木材の要素を増やせば、よりナチュラルな雰囲気になりますし、無機質な素材を増やせばよりモダンな雰囲気となります。また、屋内のつくり自体はモダンな雰囲気であったとしても、観葉植物などで緑を取り入れることで、ナチュラルよりな印象にすることもできます。

レイアウトも重要

レイアウトも重要

店舗デザインを考える際に天井や床、壁、家具などが空間を作り出す主要な要素となりますが、それらの配置やレイアウトも重要になってきます。内装や家具などはナチュラルな空間を作り出すために必要な働きをしている場合でも、家具や小物などが詰め込まれ、来店した人に圧迫感を与えるようなレイアウトや配置になっている場合には、せっかくの内装が台無しになってしまいます。

ナチュラルな空間を目指すのであれば、圧迫感を減らして抜け感を作るのが最近の店舗デザインのトレンドで、具体的には詰め込みすぎず吹き抜けや店舗空間に余白を多めにとることがポイントです。

おわりに

店舗デザインを作り上げる際のポイント

今回は、ナチュラルをテーマにした店舗デザインを作り上げる際のポイントと注意点を紹介してきました。店舗のデザインは扱っている商品や提供しているサービスに併せて、それらを引き立たせるものにしていく必要がありますので、きちんと考えたうえでデザインしていくようにしてください。

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