【業態別に解説】飲食店の最適なカウンターの高さとは？居心地や導線を意識した内装のポイントを解説します
cypher2023
飲食店の雰囲気を決める重要な要素のひとつがカウンターです。食事の快適さから、内装のデザインにまで影響するカウンターですが、その高さによって、さまざまな印象を与えます。
そんな飲食店におけるカウンターの最適な高さや、居心地や動線など内装のデザインのポイントについて解説してきます。
私達がこれまで手掛けてきたデザイン事例（設計事例、施工事例）をご紹介します。 店舗デザイン、オフィスデザイン、住宅のデザインなど、幅広いジャンルの設計施工を承っております。気になるデザインがございましたらお気軽にお問い合わせください。
飲食店のカウンターの高さのパターン
飲食店で採用されるカウンターの高さには3つのパターンがあります。
・ローカウンター
・ミドルカウンター
・ハイカウンター
上記のパターンが一般的なものです。
それぞれに適した飲食店の業態や特徴があるため、この3つのパターンを詳しく解説していきます。
ローカウンター
ローカウンターは高さが70㎝前後とされ、一般的になダイニングテーブルなどと同じ高さです。椅子に座っても足が床につく、この高さは一番なじみのある高さといえます。
こちらのメリットは、
・普段なじみのある高さであるため、長時間の滞在に最適
・年齢層や客層問わず落ち着いた雰囲気を感じられる。
デメリットとしては、目線が調理室の方が高くなるため、スタッフの目線がお客様より高くなり、威圧感を与える恐れがあります。
適している業態としては、居酒屋やレストランといった、長時間の滞在と年齢層や客層の範囲が広い飲食店におすすめです。
ミドルカウンター
ミドルカウンターは高さ95㎝前後とされており、椅子に座ったときに足が届くかどうかといった高さです。
調理室との目線が同じくらいになる高さであるため、威圧感などがなくなり、アットホーム雰囲気の演出が可能です。
こちらのメリットとしては、
・カジュアルな雰囲気の演出が可能
・足が長い人には最適な高さ
デメリットとしては、カウンターの高さに合った椅子の種類が少ないことです。特注で製作することによって対応が可能ですが、既製品と比べ高額になりがちです。
適した業態の飲食店としは、洋食屋、カジュアルレストランなどにおすすめな高さです。
ハイカウンター
ハイカウンターは、ミドルカウンターよりさらに高く、高さが105㎝前後とされ、椅子に座ったときには、床に足がつきません。
こちらのメリットは、
・スタッフとお客様の目線が同じ高さになる。
・立飲みなども可能となる高さ
デメリットとして、長時間の滞在には不向きな点です。適した業態の飲食店としては、バーなどの飲食店に最適なカウンターの高さです。
飲食店に最適なカウンターとは？
カウンターにはそれぞれの業態に適した高さがあるのと合わせて、そのサイズや素材も飲食店の居心地の良さや、移動動線に影響します。
そこで、飲食店に最適なカウンターとはどんなものかについて解説します。
・カウンターの幅、奥行き
・カウンターの素材
・カウンターの形状
上記の項目について詳しく解説していきます。
カウンターの幅、奥行き
まずカウンターの幅、奥行きについてです。カウンターの幅や奥行きは、お客様の食事中の快適さや、店内の移動動線に大きく影響します。
カウンターの幅が狭い場合、隣のお客様との距離が近すぎて落ち着いて食事ができなかったり、奥行きが狭い場合は、食事のお皿やグラスなどの配置が窮屈となり、食事がしづらくなります。
適切でないカウンターのサイズは、お客様への不快感につながりますので、飲食店の業態に合った適切なカウンターを作成しましょう。
カウンターの素材
カウンターにはさまざま素材によって作成が可能です。素材によって雰囲気が変わるので、素材選びは非常に重要です。
特に高級感を出したいときにには、1本の木から切り出した無垢材を使用することがおすすめです。無垢材は樹種にもよりますが高額なものが多く、高級感のある雰囲気の演出が可能です。
カジュアルな飲食店であれば、表面だけ無垢材の突板を使用したり、集成材といった素材を使用することで、木のぬくもりは残しつつ、比較的安くカウンターの作成が可能です。
カウンターの形状
カウンターの形状についてですが、I字型、コの字型などに分けられます。
I字型カウンター
まずI字型は横一列にお客様が並んで座る形になるカウンターの形状です。こちらは、お客様と調理を行うスタッフが対面で会話ができるため、ラーメン屋、居酒屋、バーといった飲食店でおすすめの形状です。
コの字カウンター
コの字型は、コの字のカウンターの中央に調理スタッフが配置され、調理の様子を全方向から見せるパフォーマンスの要素が強い形状です。
まとめ
今回は、飲食店に最適なカウンターについて解説していきました。飲食店で当たり前に設置されているカウンターですが、サイズや素材などお客様への印象に影響する要素が大きいものです。
今回の記事を参考に、自社の業態に合った最適なカウンターの作成を行っていきましょう。カウンターについて詳しく知りたい方は、私たちサイファーにぜひ一度ご相談ください。
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