住居のリフォームの設計料とは?相場は?設計費用の目安と計算方法をデザイン設計事務所自らが解説します
リフォームを成功させるためには、設計図は無くてはならないものです。そして、この設計図を作製するためには設計料が発生します。設計料といっても、ただデザインや設計図の作製にかかる費用ではありません。
設計料とは何なのかに合わせて、設計費用の目安や計算方法、リフォームを依頼する際のポイントについて、分かりやすく解説します。リフォームを成功させたい方や、リフォーム費用について知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
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リフォームの設計料とは
リフォームの設計料とは、デザイン画や設計図の作製と監理をするために必要な費用です。デザイン画や設計図では、完成後のイメージをイラストにしたり、建物の寸法や設備などを記したりします。
一方で、監理はリフォームの設計図に法的問題や構造的問題がないかを確認します。リフォームの設計と監理には、専門知識とスキル、経験が必要になるため、リフォームの設計をするだけでも費用が発生します。これが設計料です。
リフォームにおける設計料の相場
リフォームにおける設計料の相場は、60万円〜300万円程度です。ただし、この設計料の相場はフルリフォームの費用相場である約600万円〜1200万円だった場合に限ります。
設計料はリフォームする住宅の地域や依頼する会社によって大きく前後します。一般的に、工務店やハウスメーカーの設計料は、デザイン設計会社や設計施工会社よりも比較的安価に設定されています。
これは、工務店やハウスメーカーが用意してある設計パターンをもとに、デザインを提案することが多いからです。オリジナリティのあるデザインや高度な設計が必要な場合は、設計料が高くなると思っておきましょう。
リフォームにおける設計料の目安と計算方法
リフォームの設計料の目安は、一般的に工事費の10%〜25%程度です。しかし、工務店やハウスメーカーなど設計料を安く設定している会社であれば、5%前後という場合もあります。
設計料には明確な決まりがないため、デザインや設計図を作製してもらう前に、あらかじめ設計料の目安を確認することが大切です。あまりにも設計料が高いと感じたら、内訳や費用の使途を確認してみましょう。
内訳や費用がどのように使われるのかを確認することで、不必要な出費を避けることが可能です。
設計料の計算方法 | 工事費×◯%=設計料 |
【例】
工事費:30万円 / 設計料:工事費の15%
30万円×15%=4万5000円
リフォームの設計料が発生するタイミング
リフォームの設計料が発生するタイミングは、会社によって異なるため一概にいつとは言えませんが、一般的にはラフプランを作成するタイミングで発生します。
ただし、一部の企業では正式に契約締結をした後に発生することもあります。そのため、ラフプランを作成してもらう前に、設計料の発生タイミングを確認しておくことが重要です。
初回打ち合わせから設計までの流れ |
① 初回打ち合わせ |
② ラフプラン作成 |
③契約締結 |
④正式な設計図作製 |
※ラフプランとは、現地調査や打ち合わせで得た情報を基に、間取りや内装などをざっくりとデザインしたものです。
リフォームの設計料は安くできる?
リフォームの設計料は基本的にあらかじめ基準が決められており、安くすることは、基本的にはできません。設計料を無料としている業者もありますが、契約が成立しなかった場合にキャンセル料が発生することもあるため注意が必要です。
設計料そのものを削減することは難しいですが、リフォームの総費用を削減することで、結果的にリフォームの費用を抑えられます。例えば、設計施工会社へ依頼する方法や助成金・補助金の利用などがあります。
リフォームの設計料を安くするには設計施工会社へ依頼する
設計施工会社とは、デザイン・設計から施工までを一貫して対応している会社です。設計会社や施工会社へ依頼した場合、どちらかを別会社へ依頼するため、マージンが発生してしまいます。
しかし、一貫して対応している設計施工会社であれば、マージンが発生することがないため無駄な費用を削減できます。また、窓口が1つのため予算や費用に関する相談がしやすく、要望にも柔軟に対応してもらいやすいと言ったメリットもあります。
補助金・助成金を利用する
住宅リフォームを希望する方向けに、国や自治体から補助金や助成金の制度が用意されています。補助金や助成金を利用するためには、条件をクリアする必要がありますが、利用できれば大幅な費用の節約が可能です。
リフォームで利用できる補助金・助成金の一部をご紹介します。
リフォームで利用できる
補助金・助成金制度 |
概要 |
子育て支援型共同住宅推進事業 | 事故や防犯など、子供の安全と安心を確保するためのリフォームを支援する |
介護保険法にもとづく住宅改修費の支給 | 支援や介護が必要と認定を受けた方の住宅をリフォームする際に一部費用を支給する |
木造住宅耐震改修助成 | 木造住宅の耐震リフォームを行う際、工事費の一部を支援する |
リフォームを依頼する際のポイント
リフォームを失敗しないために、依頼する際のポイントを5つご紹介します。
1.予算を決めておく
リフォーム費用は、基本的に上限がありません。そのため、デザインや内装にこだわるとそれだけ費用が上がり、比例して設計費も上がります。あらかじめ予算を決めておくことで、設計会社は予算内で収まるようにデザインや設計を提案してくれます。
また、設計会社によって設計や施工の価格帯も異なるため、依頼先を決める際の基準としても役立ちます。理想のデザインを叶えてくれるけれど、予算をオーバーするとなると元も子もありません。予算内で対応してくれる会社を選ぶことが重要です。
2.費用の内訳をあらかじめ確認する
「設計料が発生すると聞いていなかった」「思ったより高かった」など、設計料に関するトラブルは少なくありません。詳しい説明を受けることなく、高額な設計料を請求されることもあります。
ラフプランを作成してもらう前に、どれくらいの設計料がかかるのか、設計料が発生するタイミングはいつなのかなど、事前に確認しておくことが大切です。また、費用の内訳をしっかりと理解しておくことで、余計なオプションを無くせるので、無駄な高額請求を防げます。
3.希望を具体的に伝える
なぜリフォームをしたいのか、どんなデザインにしたいのか、なにを重視するのかなど、リフォームをするうえで希望や要望はしっかりと伝えておきましょう。
事前に希望や要望を伝えておくことで、担当者も理想の暮らしを実現するためのデザインを設計しやすくなり、スムーズに施工まで進められます。また、ラフプランや設計を修正するとなると、設計料とは別途で料金が発生することもあります。
4.担当者との相性
リフォームを成功させるためには、担当者とのコミュニケーションがポイントとなります。性格が合わない、話しづらいなど、担当者との相性が悪いとうまくコミュニケーションが取れません。
お互いにストレスとなるだけでなく、スムーズにものごとが進まなくなったり、要望が通りづらくなったりします。話しやすい、信頼できる、遠慮なく要望を伝えられるなど、コミュニケーションがしっかりと取れる相性の良い担当者を選びましょう。
5.疑問点は質問する
リフォームに関する料金は、専門知識がないと分からないことも多くあります。実際に見積書を見ると、よく分からない単語が多いということもあるでしょう。
リフォームを依頼する場合、必要のないオプションが付いていたり、思い描いていた住宅とは違う設計になっていたりすることがあります。
このようなトラブルに繋げないためにも、専門用語や料金など、分からないことは遠慮なく質問をしましょう。丁寧に回答してもらえない場合は、この先トラブルに発展しかねないため、依頼先の再検討をしたほうがよいこともあります。
まとめ
リフォームの設計料とは何かにあわせて、相場や目安、設計料の計算方法、依頼する際のポイントについて解説しました。
リフォームで必要なデザインや設計図を作製してもらう場合、必ず発生する設計費。これは、設計会社によって費用が異なるため、依頼する際は必ずどれくらいの価格になるのか事前確認が必要です。
設計費や施工費などで、リフォームを失敗させないためにも、親身に相談に乗ってくれる設計会社を選ぶようにしましょう。
設計施工会社のサイファーでは、お客様の満足度を最優先に考え、最適なデザインや施工をご提案させていただきます。
「予算内で理想の住宅へリフォームしたい」「せっかくリフォームをするなら妥協をしたくない」そんな方は、ぜひサイファーへご相談ください。