注目度上昇!レトロな店舗デザインで差をつけるポイントとは?レトロかつモダンな店舗作りがポイントです

レトロな店舗デザイン

近年、純喫茶などに代表されるレトロなデザインが好まれるようになり、カフェよりも喫茶店が好まれるようになってきています。SNSなどでも、喫茶店でメロンクリームソーダの写真を投稿するなど若い世代の間でもレトロブームが起きていることが垣間見えます。今回は、レトロな店舗デザインについて紹介していきます。

デザインコンセプト作成の流れは以下のページで詳しく解説しています。実際にお客様に提案しているマインドマップや図表、イメージパースを元に、考え方の整理方法からコンセプトを具現化するまでを解説していますので、ぜひこちらもご参照ください。

デザインコンセプト作成の流れ

レトロな店舗デザインの「レトロ」とは

レトロスペクティブ

 

一言でレトロといっても、時代ごとに分類分けされることが多く、それぞれその時代を感じさせる魅力があります。大まかには以下のような区分けになります。

平成レトロ

昭和後期~平成初期(1980年代後半~1990年代)のポップなテイストでZ世代の親世代の多くが過ごしてきた時代に流行ったものを想像したらわかりやすいです。

昭和レトロ

レトロスタイル

昭和中期~高度経済成長期(1950~60年代)のノスタルジックな雰囲気が特徴で、数年前に話題となった映画「ALWAYS 三丁目の夕日」に描かれている下町文化や大衆文化のイメージです。

昭和モダン

昭和初期・戦前(1920~1930年代)のクラシックで近代的なテイストで、当時世界のファッション・アートの中心であったパリから輸入された古き良き時代のレトロでおしゃれなもののことです。

大正ロマン(大正浪漫)

大正期(1910~1920年代)の和洋折衷ハイカラなテイストのことで、NHKの朝ドラ「いだてん」や「花子とアン」などに描かれている時代をイメージするとわかりやすいです。

レトロな店舗デザインのポイント

古き良き時代を思い起こすレトロブームは定期的に起きており、最近では平成レトロ、昭和レトロがブームになっています。前述のように「レトロ」には様々な種類があり、どの時代のレトロをコンセプトにするかを決めることが重要です。また、店舗デザインに「レトロ」を採用する場合には、コンセプトを一つに絞り、統一感を持たせることが重要です。

レトロな店舗デザインといっても、漠然としたものですので、具体的にどのようなイメージで作っていくかSNSなどで参考にしたいイメージを保存して置いたり、訪れた店の雰囲気を写真に収めておくなど、どのようなイメージのデザインにしたいのかを明確にしていくことも必要になります。

差別化を図る「レトロモダン」

ノスタルジック

懐かしさを感じるレトロな雰囲気のなかに近代的・現代的な要素を取り入れたインテリアデザインのことを指し、洗練された印象をもたらしてくれる古い家具を現代的な雰囲気の空間に配置するなどお互いを引き立て合うものに仕上げるのが特徴的です。

レトロモダンのデザインは、「レトロ」と「モダン」どちらに重きを置くかによって雰囲気が変わり、現代でレトロな雰囲気の店舗デザインを採用する際には、他店との差別化を図るという意味でも重要です。

「レトロ」に重きを置く場合には、昔ながらの住宅に現代的な設備や家具、小物を合わせることが多く、近年流行している古民家のリノベーションがこちらのパターンに該当することが多いです。

一方、モダンに重きを置く場合には、現代的な機能やデザインの空間に、古い時代の家具や小物を合わせることになります。現代的な雰囲気の空間にレトロなソファや椅子を配置するなどその組み合わせは無数にあります。

「レトロ」では和のテイストを取り入れるレトロモダンがおすすめ

昭和モダンや大正ロマンをベースとしたどこか懐かしく、温もりのあるインテリアのことで、古民家リノベーションのように、古い住宅を活かしながらモダンな機能やデザインを取り入れます。

天井を梁あらわし(天井を張らずに梁を見せた仕上げ)にするなど柱や梁、ドアなど古い素材をそのまま活かしたり、タンスやガラス棚、照明など、古いながらも洗練された印象の家具や小物を取り入れたりすることが特徴です。全体的にダークブラウンなど落ち着いた色味の木材を使用し、モダンな雰囲気と融合させるのも特徴です。

木の素材を取り入れる

和モダンな内装

濃いブラウンの木材はモダンな印象に、薄めのブラウンの木材はナチュラルで親しみやすい印象になります。また、寄木(よせぎ)張りフローリングにすることで、店の独自性を出すこともでき、他店との差別化を図ることができます。

ガラス素材を取り入れる

ガラスは日本の古い住宅によく使われており、すりガラスや型板ガラスが入った建具を取り入れることでレトロな雰囲気を演出することができます。

アンティーク家具や小物を取り入れる

アンティーク家具や小物はどこか懐かしく、ホッとする落ち着いた空間を演出できるという魅力があり、レトロモダンな空間には必須です。日本のレトロモダンであれば、江戸後期から大正の時代につくられた家具を使用するのがおすすめです。

アクセントカラーで赤や緑を取り入れる

日本のレトロモダンは、落ち着いた木の色の中にアクセントカラーを取り入れることで洗練された空間となります。アクセントカラーには、赤やからし色、緑などがおすすめで、中でもくすんだ色合いを選ぶのがベストです。

くすんだカラーを選ぶ

イスやソファの座面、カーテン、カーペットなどのファブリックはくすんだ色合いを取り入れることで、落ち着いた雰囲気を演出してくれます。イスやソファの座面なら、光沢のあるベルベットや暗い色のレザーなどを使ったものを選んでも落ち着いた雰囲気を演出できます。

ソファやテーブルは低めの曲線的なデザインを選ぶ

レトロな店舗内装

ローソファやちゃぶ台、座って使う文机などは、レトロモダンの代表的なアンティーク家具であり、上品で落ち着く空間を演出します。また、曲線的なデザインの家具は、レトロモダンのインテリアにピッタリです。

終わりに

レトロスタイルのデザイン

今回は、店舗デザインで取り入れる「レトロ」について紹介してきました。「レトロ」といってもその種類は様々ですので、広く愛されるようなレトロモダンを目指してみてください。

私達がこれまで手掛けてきたデザイン事例(設計事例、施工事例)をご紹介します。 店舗デザイン、オフィスデザイン、住宅のデザインなど、幅広いジャンルの設計施工を承っております。気になるデザインがございましたらお気軽にお問い合わせください。

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