バルの店舗デザインのポイントを解説!小スペースでも開業可能!居酒屋との差別化ポイントをとは?
ワインやウイスキーなどの洋酒や南ヨーロッパの料理がメインである洋風居酒屋のバル。イタリアンやスペイン料理が好きで飲食店を開業したいけれど、どんな店舗デザインにすればいいか分からないという方もいるのではないでしょうか。
バルを開業する場合、居酒屋との差別化をはかりつつ顧客に好まれる店舗デザインにしなければなりません。今回はバルの店舗デザインのポイントや居酒屋と差別化をするポイント、小スペースで開業するコツについて解説していきます。
バルの店舗デザインのポイント5選
顧客に好まれるバルにするために押さえておきたいポイントは5つです。
・世界観に合う素材を選ぶ
・温かみのある照明を設置する
・高級感を演出する
・オープンカウンターを設置する
・効率的なレイアウトにする
世界観に合う素材を選ぶ
バルの世界観を崩さないために、洋風なデザインで多く用いられる無垢材やレンガ、タイルなどといった内装素材を選ぶようにしましょう。イタリアやスペインなど、南ヨーロッパの軽食喫茶店や酒場のことをバルといいます。
南ヨーロッパをイメージする内装素材は、バルらしい雰囲気を作るだけでなく、イタリアンやスペイン料理とも相性が良いため、おしゃれかつ料理を映えさせる効果が得られます。
料理だけでなく、お店の雰囲気も楽しんでもらうためには内装素材にもこだわり、世界観を作り上げることが大切です。
バルにおすすめの内装素材 | 無垢材、レンガ、タイル、石材、スチール など |
温かみのある照明を設置する
バルでは、暖色のペンダントライトやスポットライトなど、温かみがありおしゃれな照明を設置しましょう。バルは、飲食の場だけでなくコミュニケーションの場として利用されることも多くあります。
リラックスしながらコミュニケーションを楽しんでもらうためにも、クールでおしゃれかつ温かみのある空間を作り上げるのがポイントです。また、暖色系の照明は、料理をおいしく見せる効果もあります。
店内には、暖色系のおしゃれな照明を設置し、料理やお酒、雰囲気など、バルでの時間を存分に満喫してもらいましょう。
高級感を演出する
バルの店舗開業で成功するには、高級感のある内装素材や家具、インテリアを取り入れることが必要不可欠です。
バルでは、気軽に立ち寄れる雰囲気が重要ですが、インテリアや装飾にちょっとした工夫を加え、高級感を演出することで、非日常が感じられるようになり、競合店との差別化ができます。
無垢材や革製品を使用した家具、陶器質タイルや石器質タイルといった内装素材を取り入れることで、高級感の演出が可能です。
洗練された競合店とは違う店舗デザインは、顧客に満足感と魅力を与えます。高級感を演出するアイテムを取り入れ、競合店の店舗デザインと差をつけましょう。
オープンカウンターを設置する
オープンカウンターを設置し、飲食を楽しむ場所だけでなく、コミュニケーションの場も提供しましょう。海外のバルではオープンカウンターが一般的であり、顧客と従業員が身近な距離で会話を楽しんでいます。
日本でもオープンカウンターを導入することで、従業員と顧客の間でのコミュニケーションが取りやすくなり、よりアットホームな雰囲気を作り上げることが可能です。
顧客とのコミュニケーションが密接になることで、顧客は店舗に愛着を持ちやすくなり、リピーターの獲得が期待できます。このようにオープンカウンターを設置することで、バルならではの魅力や顧客満足度を高める効果が得られます。
効率的なレイアウトにする
従業員の動線に配慮した効率的なレイアウトにしましょう。動線を考慮したレイアウトを構築することで、従業員の移動距離を最小限に抑え、無駄な動きの削減ができます。
その結果、作業効率が向上し質の高いサービスが提供できるようになるのです。質の高いサービスは、顧客の満足度が向上し、リピーターの獲得や口コミによる新規顧客の獲得につながります。
効率的なレイアウトをした店舗デザインは、従業員にとっても顧客にとってもメリットがあるため、押さえておきたいポイントの1つです。
小スペースでバルをオープンするコツ
バルは、小スペースでも開業ができます。小スペースでオープンするコツは3つ。抑えておきましょう。
・立ち飲みバルにする
・見せる収納を取り入れる
・存在感のある外観にする
立ち飲みバルにする
小スペースでバルを開業する場合は、立ち飲みバルがおすすめです。立ち飲みバルは、カウンター席を主体とし、座席スペースを設けないスタイルです。このスタイルは、スペースを有効活用し、多くのお客様を収容することができるため、5坪程度で問題なく営業ができます。
さらに、立ち飲みスタイルは、カジュアルでアットホームな雰囲気を演出し、お客様同士やスタッフとのコミュニケーションが取りやすいため、気軽に立ち寄れる居酒屋としても集客をしやすくなります。
小スペースでバルを開業したい場合は、立ち飲みスタイルを検討してみましょう。
見せる収納を取り入れる
小スペースでのバルでは、デッドスペースを活用し、見せる収納をうまく取り入れることが重要です。天井部分やただの壁を活用することで、収納スペースを増やせます。
例えば、オープンシェルフや壁掛けのディスプレイ棚を設置することで、食器やグラス、お酒などインテリアとして活用しながら収納もできます。
これにより、顧客にとって魅力的なディスプレイを提供すると同時に、デットスペースを美しく整えられるのです。見せる収納は、物を片付けるだけでなくインテリアとしても活用できます。
存在感のある外観にする
バルの外観は、集客力を高める重要な要素の一つです。小スペースであっても、存在感のある外観にすることで通行人や近隣住民の目を引きつけられます。
外観の魅力が高ければ、お客様が店内に足を運ぶきっかけとなります。
反対に、どんなお店なのか分からないと不安や不信感を抱かれるため、見込み客を新規顧客として迎え入れるのは困難です。
鮮やかな看板や照明、魅力的なデザインを取り入れ、通行人の目を引きつけましょう。
居酒屋との差別化する3つのポイント
バルと居酒屋の違いを知らないというかたも多いのではないでしょうか。簡単に説明するとバルは洋式飲み屋であり、居酒屋は日本式飲み屋です。
バルと居酒屋を差別化する店舗デザインのポイントは3つです。
・洋風なデザインにする
・座敷を採用しない
・洋酒ボトルをディスプレイする
洋風なデザインにする
洋風な店舗デザインを採用することで、バルらしい雰囲気を演出できます。
居酒屋は、日本をイメージした和風の店舗デザインが多いため、日本っぽさを感じない洋風な店舗デザインにすることで、差別化ができます。
具体的には、明るい色調やスタイリッシュな家具など、イタリアやスペインをイメージした内装やインテリアを取り入れることがポイントです。
また、壁面や照明にもこだわり、スタイリッシュで洗練された洋風な空間を演出しましょう。
座敷を採用しない
バルと居酒屋を差別化する場合、バルでは座敷の採用は控えた方がよいでしょう。日本や和風といったイメージが強い座敷を採用している居酒屋は多くあります。
一方で、バルではカウンターやテーブル席を主体としたスタイルが一般的。座敷を採用しないことで、洋風な店舗となり、居酒屋との差別化になります。
また、スペースの効率的な利用や席数の増加にもつながります。座敷を採用しないことで、バルらしい空間を提供し、居酒屋との差別化をはかれます。
洋酒ボトルをディスプレイする
バルでは、洋酒の品揃えが豊富なことが一般的です。そのため、洋酒ボトルをディスプレイすることで、バルらしい雰囲気を演出し、店の個性を打ち出せます。
壁面やカウンターへ洋酒ボトルをディスプレイすることは、顧客の興味を引く役割も果たします。新商品や季節のお酒など、売り出したいお酒を展示しておくことで、売上が増加することも。
また、顧客に豊富な洋酒の品揃えをアピールすると同時に、視覚的なインパクトを与え、店舗の魅力を高めることも可能です。洋酒ボトルのディスプレイは、バルとしての個性やこだわりを表現する上で重要な要素となります。
まとめ
バルの店舗開業を成功させるためには、顧客にとって魅力的な店舗を作り上げることが重要です。バルらしい店舗デザインにすると同時に、顧客や従業が利用しやすい内装にすることで、作業効率や顧客満足度が上がります。
ご紹介した内容を参考にバルの店舗デザインを検討してみてください。バルや居酒屋など、店舗デザインに関するお悩みやご相談があれば、ぜひサイファーへご連絡ください。
経験豊富なデザイナーで最適なアドバイスをさせていただきます。
店舗デザイン、オフィスデザイン、住宅のデザインなど、幅広いジャンルの設計施工を承っております。気になるデザインがございましたらお気軽にお問い合わせください。