「おしゃれ」と感じる店舗デザインのポイントとは?どの業種でも活用できる洗練された雰囲気を作るコツを解説します

何気なく立ち寄ったカフェやアパレルショップなどの店舗。その中でも「この店はなんだかおしゃれで居心地が良いな、長居しても退屈しないな」と感じた経験はみなさんもあるのではないでしょうか。

おしゃれな店舗デザインは、そこに滞在するお客様やスタッフの満足度があがりますし、ブランディングや集客ツールとなって拡散されます。

もしあなたが店舗開業を目指しているオーナーであれば、「開業するならおしゃれな店舗デザインにしたい!」と考えるはず。とはいえ、おしゃれな店舗デザインってどうやってつくるの?何から始めたらいいの?と悩んでしまうかもしれません。

そこで今回は「おしゃれ」と感じる店舗デザインのポイントとは何か、どんな業種でも活用できる洗練された雰囲気をつくるコツを考えてみます。

店舗のコンセプトを設定する

飲食店でも小売店でも、業種を問わず大切なのは店舗のコンセプトをしっかり設定することです。オーナーが理想とするお客様はどんな空間をおしゃれだと感じる傾向にあるのか、しっかりと情報収集することが大切です。

なぜコンセプト設定が大切なのでしょうか。コンセプトがしっかり設定された店舗にはメッセージ性が生まれ、それが洗練された雰囲気をつくります。

もしコンセプトが定まらない状態で店舗デザインを行ってしまうと、理想とするお客様に支持されず、集客に失敗することにも繋がります。

例えば「40代~50代の女性に向けた、落ち着いた雰囲気の美容室」をいうコンセプトを設定し、穏やかで上質な空間を目指していたのに、途中で「学生にも来てもらいたいから、ネオンカラーを取り入れよう」となったらどうでしょうか。

そのまま場当たり的に計画を進めてしまうと、チグハグでおしゃれとは言えない店舗になります。コンセプトをしっかり定めていなかったために、改めて計画を立て直す必要があります。

以上のことから、おしゃれな店舗デザインにはコンセプトを設定するということが大切です。店舗デザインを考えるときに、コンセプトは基盤となります。まずはしっかりリサーチをして、コンセプトの設定をしましょう。

デザインコンセプト作成の流れ

コンセプトに沿ったカラー、素材感に統一する

テーマカラー、素材感を統一させることは重要です。しっかり練り上げたコンセプトに沿って、明るい配色なのか、落ち着いた配色なのかといったことを考えていきます。

ファッションのコーディネートを考えるときと同様に、色のバランスを考えましょう。また素材感を統一させることも忘れてはいけません。素材感とは例えばコンクリートのクールで無機質な質感や、無垢の木材から感じられる温かみなどです。

カラーや素材感はどうして重要なのでしょうか。なぜなら、配色や素材は店舗の第一印象に大きく影響するからです。人間は五感のうち、約80%を視覚から情報を得ているといわれています。

初めて入店されたお客様は無意識のうちに、空間全体を把握しようと周囲を見ます。視界に入った床や壁の色や素材、什器の色や素材などをおおまかに察知しながら瞬時に「あ、なんかおしゃれだな」と感じるのです。

コンセプトに沿った配色や素材感を意識することで、お客様は無意識におしゃれと感じ、それが店舗の洗練された印象として覚えてもらえます。企業ロゴのカラーや、スタッフのユニフォームなども参考にしながら配色と素材感を統一することを意識してください。

演出と機能を考えた照明計画にする

店舗デザインに馴染みのない方ですとあまり意識されないポイントかもしれませんが、照明計画はおしゃれな印象づくりに大きく影響します。単純に全体を明るくすれば良いというものではありません。

照明計画にはおおまかに2点のポイントがあります。それは演出と機能です。

・演出とは、照明器具はどんなデザインにしようか、明かりの色は温かくしようかといったことがあります。

・機能とは、快適に接客ができるか、通路は問題なく移動できる明るさか、商品は適切に照らされているかといったことです。

照明計画がしっかりしている店舗は、お客様やスタッフが快適に過ごすことができ、商品に適度な光を当てることによって視線を集めることもできます。また店舗の外にいる見込み客に対しては、店舗の存在をアピールすることができるので認知度をあげる効果もあります。

たとえば有名カフェチェーンでは、おしゃれで洗練された照明計画が実施されています。

全体的な明るさは抑えめにしつつも、各テーブルの上に小さなスポットライトを配置して光の陰影を作り出し、それがおしゃれな特別感を演出しています。またオーダーした飲み物は特定のランプの下で受け取れるようにするといった照明演出とオペレーションがマッチするようにしています。

コンビニエンスストアは機能性を重視した照明計画です。白っぽい光が店内全体に行きわたるようにして清潔感を出し、商品それぞれにフラットに光が当たることでどんな年代のお客様でも探しやすいように工夫されています。

このような例から、おしゃれな店舗デザインには演出と機能を考えた照明計画が欠かせません。お客様に店舗でどのような体験をしてもらいたいのか、照明計画を起点に考えていくこともおしゃれな店舗デザインにたどり着くひとつの方法です。

おしゃれな店舗を実現するリサーチ方法

「おしゃれ」と感じる店舗デザインのポイントは前述した3点でした。とはいえ、そもそもコンセプトやカラーを決めるためにどうやってリサーチしたらよいのでしょうか。

ネットやSNSで検索する

おしゃれな店舗デザインはネットで画像検索したり、SNSで検索するとたくさん見つけることができます。スクショした画像を写真アプリに貯めてファイル管理しても良いですし、SNSの画像保存機能でまとめておくこともできます。

画像がある程度集まった段階になると、理想とする店舗イメージの傾向が見えてくるはずです。

実際の店舗を視察する

可能であれば同業の店舗に訪問して、良い点と悪い点を記録しておく方法もおすすめです。画像検索では思いつかなかった細かな部分を発見できるからです。「自分ならこうするのに」という考えは大切にメモしておきましょう。

プロに相談する

実践的な知識と経験をもったプロに相談することも確実なリサーチ方法です。自分や友人の知見だけに頼るより、具体的なアイデアをきっと提示してくれるでしょう。

相談をするときに、それまでに集めた画像や、頭の中にある理想をプロと共有することでブレることなくおしゃれな店舗づくりが実現できます。私たちサイファーにお気軽にご相談ください。

まとめ

今回お伝えしたおしゃれな店舗デザインのポイントをおさえておけば、理想の実現へグッと近づきます。とはいえ、アイデアをまとめていく中で第三者の意見を聞いておきたいと思うシーンがあると思います。そんなときはやはりプロに相談することが効率の良い解決策です。

サイファーでは、飲食店や美容室などの豊富な施工事例をもとにご相談に対応できます。ぜひお気軽にご相談ください。