集客力アップ!飲食店でテラス席を導入しよう!テラス席デザインのポイントと注意点を解説します

飲食店でテラス席を導入しよう

カフェなどの飲食店でテラスを設置している店舗をしばしば見かけます。海や山、湖などが近い場所だけでなく、都市部でも設置されているところもあります。今回は、飲食店でテラス席を導入するときに気を付けたい点を紹介していきます。

デザインコンセプト作成の流れは以下のページで詳しく解説しています。実際にお客様に提案しているマインドマップや図表、イメージパースを元に、考え方の整理方法からコンセプトを具現化するまでを解説していますので、ぜひこちらもご参照ください。

デザインコンセプト作成の流れ

テラス席とは

テラス席とは

「テラス」とは、厳密にいえば地面や床よりも1段高い位置に作られた空間のことを指し、店内の床と同じ高さの位置にタイルやウッドタイルを敷いた空間を作った場合はデッキと呼ばれ、テラスとは区別されます。

テラスには、いくつかの種類があり、以下4つが代表的なものです。

・屋根付きテラススタイル:屋根があるタイプのテラスのこと

・一般的なテラス:店内と区分けされた空間にあるテラスのこと

・ウッドデッキスタイル:店内の延長線上にある、床部分が木材のテラスのこと

・屋上テラススタイル:屋上に作られたテラスのような空間(厳密にはテラスではない)

テラス席のデザイン

テラス席のデザイン

テラス席のデザインは、店舗や内装のデザインに合わせることはもちろんですが、店のコンセプトやターゲットとしている層を考慮したデザインにする必要があります。

例えば、ファミリー層や子ども連れの層をターゲットにしている場合には、ベビーカーを持って入れるようなゆったりとした空間にしたり、子ども用の椅子を準備したりする必要があります。

また、少人数での利用を想定している場合には、1人用のカウンター席や2人用のテーブル席を多く設置し、場合によっては席同士をくっつけて4人席にできるようにする等の工夫が必要になります。

さらに、テラス席で使用される床材には木材やガラス材、石材、レンガ、コンクリートなどいろいろです。

屋根の種類もパラソルやパーゴラ(ぶどう棚のような屋根)、オーニング(折りたたみ可のテント生地)など様々な物がありますので、組み合わせや使い分けによって様々なデザインのテラスを作り上げることができます。

テラス席が人気の理由

近年、テラス席がある店が人気になっている理由としては、開放的な雰囲気を求めている人が増えていること、テラス席があることがおしゃれな雰囲気を連想させることが挙げられます。

これまでは、室内の席を求めることが多かった日本人ですが、新型コロナウイルスの影響やグランピングやキャンプなどアウトドアが流行してきたことで、開放的な雰囲気を求める人が増えてきています。

海外で多くみられるテラス席を利用することで、非日常感を味わうことができます。また、室内に空気が滞留していないこともあり、人気が高まっています。

また、テラス席は店の雰囲気を外からわかりやすく表現することができ、開放的で入りやすい雰囲気のおしゃれな店という印象を与えることができます。

テラス席のデザインを作るときの注意点

テラス席のデザインを作るときの注意点

テラス席を設置する際には、気を付けなければならない点がいくつかあります。

所有者へ許可を得る

テラス席を設置する場合には、まず所有者(オーナー)である個人や不動産会社、管理会社などに許可を得る必要があります。

「店舗を開業することの許可」と「開業する店舗にテラス席を設置する許可」は別ですので、事前に相談をしておく必要があります。

しかし、法的な手続きが必要であったり、余計に手間がかかる等の理由ですぐに許可されないこともありますので、きちんと説明したうえで承諾を得るようにしてください。

環境への配慮を行う

環境への配慮を行う

テラス席を設置する場合には、環境・周辺へ配慮することも必要です。工事中には騒音や振動が発生することになりますし、営業が開始されれば、屋外に設置したパラソルや照明が近隣に悪影響を与える可能性もあります。

また、夜間の営業時には騒音や営業時間などにかなり気を配らなければなりません。このように、テラス席を設置する場合には、周辺への影響が多々発生しますので、近隣への理解を求めることも重要になります。

さらに、建築基準法や各自治体のルールなどと照らして問題ないか確認することも必要です。場所によっては、屋内のテラス席と隣接している必要があったり、離れた場所に設置する場合には「道路占有許可」の届け出や保健所への相談が必要になったりします。

その他、植木やポール等でテラスエリアを区切る、座席数は室内客席数よりも少なくする、テラスエリアに調理器具、サラダバーやドリンクバーを設置してはならないなどの制約もあります。

法的な手続きを行う

法的な手続きを行う

オーナーの許可を得て、自治体のルールや建築基準法からテラス席の設置に問題ないと確認出来たら、保健所に「屋外客席設置届」を提出する必要があります。

この書類が無事受理されれば手続きは完了です。場合によっては、自治体にも書類の提出が必要になる可能性がありますので、事前に確認しておいてください。

テラス席の魅力

テラス席は、そのおしゃれな雰囲気が魅力なのはもちろんですが、屋外ならではの四季を感じることができる点が魅力の一つです。

春や秋はもちろんですが、夏はパラソルを設けたり、冷たい飲食物を提供するなどの工夫で夏を感じられる空間を提供することが可能で、ヒーターやこたつ等を設置したり、温かい食べ物やドリンクを提供することで、寒い中でも楽しめる空間を演出したりすることができます。

このように、独自の工夫を凝らすことで他の店と差別化を図ることができ、集客につながる可能性も大いにあります。

まとめ

テラス席を設置する際のデザインやポイント

今回は、テラス席を設置する際のデザインやポイントになる点、注意点を紹介してきました。テラス席を設置することでおしゃれな雰囲気を演出することができるため集客を望めるほか、空気の滞留を抑止することができるため、感染症対策にもなります。

しかし、テラス席は屋外に設置することになるため、天候による影響を受けやすいものですので、しっかりとした対策を実施するほか、周辺にも配慮した設計や運営を心がける必要があります。テラス席の設置はぜひ私達にお気軽にご相談ください。

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