倹飩式(ケンドン式)とは?日本の建築様式には欠かせない基本の建築用語をわかりやすく解説します
店舗などでも使用される機会がある倹飩式(ケンドン式)の建具ですが、普段聞きなれない建築用語であるため、どんなものかわからない方が多いことでしょう。
最近は見る機会が減りましたが、ラーメンやそばなどの出前の方が持っている、「岡持ち」は倹飩式(ケンドン式)の代表的なもののひとつです。
そこで今回の記事では、倹飩式(ケンドン式)とはどんなものか?活用の方法などについて詳しく解説していきます。今回の記事を参考に、自社店舗への採用をぜひ検討してみてください。
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倹飩式(ケンドン式)とは?
まず倹飩式(ケンドン式)についてですが、家具などの構造の種類のひとつで、戸や蓋といった建具をはめ込む形で建て込む方法のことをいいます。
建て込み部分の上下に溝を設けて、上げ落としてはめ込みます。古くからの用いられている方法で、特に和室での利用が多いです。障子や格子などといった部分で利用されます。
この手法は店舗においても、有効に活用できるメリットがあるため、手法を理解して有効活用することおすすめします。
倹飩式(ケンドン式)の仕組みについて
倹飩式(ケンドン式)の基本的な仕組みとして、はめ込むカ所の上下に溝があり特に、上の溝は深く、下の溝は浅く作成されます。
深い上の溝に建具などを上げて差し込み、下に落とすことで建具などがはまります。仕組みがわかれば、簡単に取り付け、取り外しが可能で、外見もすっきりきれいに見えるのが最大のメリットといえます。
倹飩式(ケンドン式)の活用場面
倹飩式(ケンドン式)の手法は、古くからの和室の建具など以外にも、さまざま場面での活用されています。
・開口を閉じるためのパネルとして
・部屋を区切るパーテーションとして
・室名などを入れるネームプレートとして
上記のような場面で有効に活用することが可能です。部屋間仕切り大きなものから、ネームプレートという小さいものまで対応が可能です。
ここからはそれぞれの場面での利用方法について詳しく解説します。
開口を閉じるためのパネルとして
普段はあまりみることがない、電気配線や、水道配管などのメンテナンス用の点検口の蓋として活用できます。
店舗運営において、メンテナンスは必要なことであり、トラブルがあった際に点検を行う点検口は必ず必要です。
そんな点検口をきれいに納めることができるのが倹飩式(ケンドン式)の建具などです。開口の大小に関係なく倹飩式(ケンドン式)は利用可能であるため、小さな開口を隠すことも可能です。
はめ込む形であるため、ネジなどがなくきれいに納まります。見てわかるような点検口の蓋から、オリジナリティを出すのにおすすめな方法です。
部屋を区切るパーテーションとして
飲食店の中で特に居酒屋などの大人数の宴会の場などを提供する店舗で活躍するのが、倹飩式(ケンドン式)のパーテーションです。
普段の営業では個室で部屋を区切り、大人数での利用の際にはパーテーションを外すことで、大きな部屋を作ることができます。
倹飩式(ケンドン式)のパーテーションは、はめ込んでいるため、簡単に取り外せるものでなく、ひと手間必要なので、お客様が外すことや、不意に外れる可能性は低いです。
さらにパーテーションのデザインを工夫することで、インテリアのアクセントとしても利用できるメリットもあります。
室名などを入れるネームプレートとして
店舗や施設などの室名などを入れる、ネームプレートにも有効利用できます。
倹飩式(ケンドン式)の特徴として、脱着が簡単であるが、はずし方がわからない方が多いことがあります。その特徴から、ネームプレートのいたずらや破損などといったトラブルへの対処として最適です。
勝手に室名をいたずらされたりすることは営業にも影響が出ることであるため対処できるの非常に便利です。室名であったり、従業員の氏名などの変更の際に簡単に取り替えが行えるため非常に便利です。
見た目もすっきりとしたものに仕上がりますので、ネームプレートとしての役割も十分にはたしてくれます。
まとめ
今回は、倹飩式(ケンドン式)について詳しく解説していきました。
その特徴から利用される場面はさまざまであり、仕組みさえ理解していれば非常に便利な手法といえます。
店舗の営業を快適にスムーズにするうえで活用することをおすすめできるものです。ぜひ店舗の内装デザインに採用し、快適な店舗運営を行っていください。
倹飩式(ケンドン式)の建具や活用方法についてお悩みの方は、私たちサイファーにぜひ一度ご相談ください。
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