デザインで集客力UP!店舗デザインコンセプトの決め方とアイデアの出し方、デザインを決める前にチェックすべきポイント
「店舗デザインって難しそうで、何から始めたらいいのか分からない…」と思っている方も多いかもしれません。
そこで、この記事では、店舗デザインを考える上での基本的な考え方やアイデアの出し方について解説します。
また、デザインを決める前に必要なチェックポイントについても説明してありますので、ぜひ参考にしてみてください。
デザインコンセプト作成の流れは以下のページでも詳しく解説しています。実際にお客様に提案しているマインドマップや図表、イメージパースを元に、考え方の整理方法からコンセプトを具現化するまでを解説していますので、ぜひこちらもご参照ください。
まずはここから!店舗デザイン決め方の基本
店舗デザインを決める上で、大切な要素を3つ紹介します。まずは基本の考え方を抑えた上で、独自の店舗デザインを決めるようにしましょう。
店舗コンセプトの明確にする
店舗デザインを決める前に、まずは店舗のコンセプトを明確にすることが大切です。店舗コンセプトとは、どのようなお店を作りたいのか、どのような価値観やイメージを表現したいのかを決めることです。
店舗コンセプトを明確にするためには、まずは自分たちが提供する商品やサービスの特徴や魅力、ターゲット層などを把握し、それに合わせたイメージを考えます。また、競合店や周辺環境なども調査し、差別化ポイントや強みを見いだすことが重要です。
5W2Hを用いたイメージの明確化
店舗のコンセプトを明確化するときは、5W2Hを用いたアイデア出しがおすすめです。5W2Hを何度も何度も繰り返しイメージを練り込んでいきましょう。繰り返し行うことが重要で、繰り返していくうちにイメージがどんどん具体的になっていきます。
また、アイデア出しを行う時はやみくもに行うのではなく、じっくり一つ一つを考えながら、理由の整合性を考えながらアイデアを出していきましょう。潜在的な自分の興味ややりたいことに気づくきっかけになります。その潜在的な「自分がやりたいこと」がお店のこだわりやコンセプトへと変わっていきます。
以下に一例を上げてみます。
なぜ(Why):目的を理解するための質問の意味。なぜその行動を起こすのかを示す。
例)地元の美味しい食材をもっと知ってほしい。地元に恩返しがしたい。
何を(What):何についての質問で、商品やサービスなどの対象を特定する。
例)生産者から直接仕入れた新鮮な食材を用いた料理
どこで(Where):店舗の立地や物件の位置
例)駅前の商店街。地下店舗で隠れ家的な物件にしたい。
いつ(When):営業時間の特定
ランチ(11:00〜14:00)とディナー(18:00〜22:00)
誰に(Whom):誰に対しての質問で、ターゲット層や対象顧客
駅前のオフィスビルで働くサラリーマンやOL
どのように(How):手段や方法を尋ね、営業形態やプロセスを理解する。
生産者の顔を思い浮かべながら美味しい食事を取ってもらう。生産者のコメントをメニューに載せる
いくらで提供する(How much):販売価格
客単価は5,000円。高すぎず、安すぎず、サラリーマンのちょっと贅沢なディナー程度の価格帯
ターゲットとなる顧客のニーズを把握する
まずは、お客様が求める商品やサービス、そしてその背景にある欲求やニーズを理解することが必要です。そのために、お客様の声を聞き、アンケートを取ったり、フィードバックを集めたりするといいでしょう。
また、競合店の調査や市場調査を行うことも大切です。競合店がどのような店舗デザインを採用しているのか、どのようなサービスや商品を提供しているのかを分析することで、お客様が求めるものを把握できます。
ブランドが持つ特徴の反映させる
「ブランドが持つ特徴の反映」とは、店舗デザインにおいて、そのブランドが持つ個性や特徴をデザインに反映させることを指します。
具体的には、ブランドのロゴマークやカラーリング、ブランドのコンセプトや価値観に合わせたインテリアやディスプレイをすることが挙げられます。
ブランドの特徴を店舗デザインに反映させることで、お客様に強い印象を与え、ブランド認知度や信頼度の向上につながります。
店舗デザインのアイデアの出し方
店舗デザインの基本を抑えたら、実際にアイデアを出していきましょう。とはいえ、どうやってアイデアを出したらいいか迷いますよね。
そんなときは、以下の3つのポイントを使ってみてください。店舗デザインの基本と合わせて考えてみると、意外にアイデアが出しやすくなります。
ブランドやコンセプトに沿ったデザインのイメージを考える
自分たちのブランドやコンセプトに沿ったデザインのイメージを考えましょう例えば、ファッションブランドならば、モダンでおしゃれなデザインを、カフェならば、居心地の良い空間や食べ物やドリンクを引き立てるデザインを考えることが重要です。
コンセプトにそぐわないデザインをすると、お客様の居心地も悪くなり、客足が遠のく原因になります。
コンペティションを調べる
コンペティションとは、競合する他社と比較するために、自社の製品やサービスを改善するために行われる競争のこと。
店舗デザインの場合、自社と同じジャンルの店舗デザインを調べることで、競合相手と比較して、自社のデザインを改善できます。
場所に合わせたデザインを考える
店舗が出店する場所に合わせたデザインを考えましょう。地域の文化や歴史、周辺環境などを取り入れたデザインをすることで、地域に根ざした魅力的な店舗にできます。
店舗デザインを決める前にチェックするポイント
店舗デザインのアイデアまで出したら、いよいよ最終段階。実際にそのアイデアが、自社のイメージに合っているのか、またお客様にアピールできるデザインなのか確認していきましょう。
以下に挙げた3つのポイントは、集客力アップに欠かせない要素です。競合店との差別化を図るためにも、何度も練り直しましょう。
目的やコンセプトの明確にする
目的やコンセプトを明確にすることは、店舗デザインを作る上で非常に重要です。これらが明確になることで、デザインに必要な情報や方向性が明確になり、結果として魅力的で効果的な店舗デザインを作り出すことができます。
まず目的とは、店舗デザインを作ることで達成したい目標のこと。顧客数の増加や売り上げの向上、ブランドイメージの向上などが挙げられます。
次にコンセプトですが、店舗デザインにおける基本的なアイデアやテーマのことです。コンセプトを明確にすることで、店舗デザインに必要な色や素材、レイアウトなどが明確になり、一貫性のあるデザインが完成します。
競合店を調査する
競合店の調査は、自社の店舗デザインを決める前に必要な情報を得るために非常に重要です。これにより、自社の店舗が競合店との差別化を図り、顧客により魅力的な店舗を提供できます。
まず、競合店を訪問して、その店舗の内外装デザインや雰囲気を確認しましょう。どのようなコンセプトで作られているか、どのような顧客層をターゲットにしているか、またどのような商品やサービスを提供しているかなどを分析します。
次に、競合店のデザインに対する顧客の反応を観察。顧客がどのようにその店舗に反応しているかを見ることで、自社の店舗デザインに対する顧客の期待や好みを理解できます。
競合店との差別化点を見つけることで、自社の店舗がより魅力的であるようなデザインを作り出せるでしょう。
顧客の利便性や快適さを考える
お客様が店舗内で過ごす時間をより快適にするために、店舗デザインにおいて重要なのが、利便性や快適さです。
例えば、入り口の位置や幅、出入り口の扉の形状や開閉方法、内装の配置やディスプレイの位置などが、お客様の利便性に影響する要素です。
また、快適な空間を提供するためには、照明や空調、音響などの設備も重要です。照明は商品の見え方や空間の明るさを調整でき、空調は室温や湿度などをコントロールできます。
音響はBGMの選定や音量調整により、お客様が心地よく過ごせる環境を作り出せるので、店舗デザインを考える上でも重要です。
まとめ
店舗デザインは、お客様を引き付け、訪問を促すための非常に重要な要素です。
この記事では、デザインの基本的な考え方やアイデアの出し方、そしてデザインを決める前にチェックすべきポイントを紹介しました。これらのポイントを理解することで、自分自身で魅力的なお店を作れます。
店舗デザインについて悩んでいる方は、この記事を参考にして、魅力的な店舗を作ってください。集客力UPにつながる、魅力的な店舗デザインを実現しましょう。
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