入りやすいと思わせる店舗デザインのポイント5選|通行人をお客様にするコツとは
店舗経営において、新規顧客を獲得する方法のひとつが潜在顧客の獲得です。しかし、店舗に興味のない潜在顧客に入店してもらうのは簡単ではありません。
店舗の外観や雰囲気に興味を持ってもらい、「入りやすい」と感じさせることが鍵となります。ここでは、入りやすい店舗デザインのポイントや、通行人を顧客に変えるコツについて詳しく解説します。
店舗開業を予定している方や、店舗リフォームを検討中の方はぜひ、参考にしてみてください。
入りやすい店舗の特徴
入りやすい店舗には、いくつか共通した特徴があります。これらの特徴は、潜在顧客に安心感や親近感を与え、店舗に足を踏み入れる決断を後押しします。
主な特徴として、以下の5つです。
・開放的な雰囲気
・明るい照明
・清潔感のある外観
・分かりやすい看板や表示
・親しみやすいデザイン
これらの特徴を意識した店舗デザインにすることで、より多くの人々を引き付けられます。
例えば、カフェの場合、大きな窓ガラスを設置して内部が見えるようにしたり、入り口付近に植物を置いて柔らかい印象を与えたりすることで、開放的で親しみやすい雰囲気を作りだせるのです。
また、明るい色調の外装や、シンプルで読みやすい看板を設置することで、清潔感と店舗情報が一瞬で分かります。このように、情報開示されている店舗や顧客にとって良い印象の店舗は潜在顧客でも入りやすくなります。
入りやすい店舗デザインのポイント5選
通行人でも入りやすい店舗デザインにするには、以下のポイントを押さえておきましょう。
1.店内の様子が確認できる
2.清潔感がある
3.雰囲気が明るい
4.親近感がある
5.サービス内容が分かる
ポイントについて、それぞれ詳しく解説していきます。
店内の様子が確認できる
店舗の外から内部の様子が見えることは、入りやすさを高める重要な要素です。大きなガラス窓や開放的な入り口を設けることで、通行人は店内の雰囲気や商品を確認でき、安心して入店できます。
店内の様子が確認できる店舗デザインにする具体的な方法として、以下のようなものがあります。
・ショーウィンドウを設置し、店内の商品やインテリアを外から見えるようにする
・入り口をガラス張りにし、店内の様子が一目で分かるようにする
潜在的な顧客は店舗の雰囲気や提供される商品・サービスを事前に確認でき、入店への不安を軽減できます。
清潔感がある
清潔感のある店舗デザインは、顧客に好印象を与えます。店舗の外観や入り口周りをきれいに保ち、整理整頓された状態を維持することで、顧客は入りやすくなるのです。
清潔感を演出するために、以下のポイントを意識しましょう。
・店舗前の歩道や入り口周りを定期的に清掃する
・ショウウィンドウやガラス面を常にきれいに保つ
・外装の塗装を定期的にメンテナンスし、劣化や汚れを防ぐ
・植物や装飾品を適度に配置し、手入れの行き届いた印象を与える
・照明器具や看板を清潔に保ち、明るさを確保する
これらの取り組みにより、店舗全体が清潔で管理の行き届いた印象を与え、潜在顧客の信頼感を高められます。
雰囲気が明るい
明るい照明や温かみのある色使いは、店舗の雰囲気を明るく、入りやすいものにします。暗すぎる照明や寒色系の色使いは、顧客に冷たい印象や威圧感を与える可能性があるため、できるだけ避けましょう。
明るい雰囲気を作り出すためのテクニックは、以下の通りです。
・自然光を最大限に取り入れるため、大きな窓や天窓を設置する
・LED照明を使用し、明るさと色温度を調整をする
・壁や天井に明るい色調を使用し、空間を広く感じさせる
・アクセントカラーを効果的に使い、活気のある印象を与える
・鏡や反射素材を使用して、光を効果的に反射させる
店舗全体が明るく活気のある雰囲気になると、顧客を自然と引き付けられます。
親近感がある
親しみやすいデザインや装飾は、顧客に親近感を抱かせます。例えば、地域の特色を取り入れたデザインや、ターゲット層に合わせた内装などが効果的です。親近感を演出する方法として、以下のものを試してみましょう。
・地元の歴史や文化を反映した装飾を取り入れる
・ターゲット層に人気のデザインやテーマにする
・スタッフの写真や紹介文を掲示する
・お客様参加型の装飾を設置する(例:メッセージボードなど)
・季節感のある装飾を取り入る
店舗の様子やスタッフが分かることで、顧客は店舗に対して親しみを感じ、より気軽に入店できます。
サービス内容が分かる
店舗の外観や看板で、提供するサービスや商品が一目で分かるようにしましょう。明確な情報提供は、顧客の興味を引き、入店を促進します。サービス内容を効果的に伝えるための方法には、以下のようなものがあります。
・サービス内容に関連したロゴやシンボルマークを使用する
・メニューや価格表を外から見える位置に掲示する
・看板やポスターで商品やサービスを紹介する
・QRコードを設置し、詳細情報にアクセスできるようにする
ちょっとした工夫によって通行人は店舗のサービス内容を素早く把握でき、興味を持った場合にすぐに入店できます。
通行人をお客様にするコツ
通行人をお客様にするコツは、主に3つです。
・外観をこだわる
・店舗の情報を開示する
・ターゲットの好みに合わせる
外観をこだわる
ユニークなデザインや特徴的な外観は、通行人の注意を引きつけ、立ち寄るきっかけになります。通行人に興味を持ってもらう外観は、以下の通りです。
・周辺の建築物にはない色彩を使用する
・照明の種類や当て方にこだわり、夜でも印象的な雰囲気を演出する
・季節やイベントに合わせて外観を装飾する
・店舗のコンセプトを外観で分かるように表現する
他の店舗にはない装飾や外観デザインは、通行人の印象に残り、後日訪れることもあります。ただし、印象が強すぎると反対に警戒されることもあるため、バランスが大切です。
店舗情報を開示する
営業時間、メニュー、商品、価格帯など、店舗の基本情報を、外から確認できるようにしましょう。通行人は、店舗情報が分かるだけで入店のハードルが大幅に下がります。
通りがかりでも店舗の情報が分かるよう、メニュー表や店情報を記載した掲示板を設置したり、SNSアカウントの情報を公開したりしておくのがおすすめです。
ターゲットの好みに合わせる
ターゲットとする顧客層の好みや傾向を研究し、それに合わせた店舗デザインにしましょう。例えば、若者向けの店舗であれば、トレンディでポップなデザインを、高級志向の顧客をターゲットとする場合は、洗練された上品なデザインを採用するなどです。
ターゲット層のニーズを捉えた店舗デザインにすることで、新規顧客が共感し、店舗に入りやすくなります。
まとめ
潜在顧客である通行人を新規顧客として店舗に入店してもらうためには、入りやすいと思ってもらうことが重要です。そのためにも、店内の様子が確認できる店舗デザインにしたり、清潔感を持たせたりと入店のハードルを下げる工夫をしましょう。
また、特徴的でターゲットの好みに合わせた店舗デザインにするなど、通行人に興味を持ってもらう工夫も必要です。ご紹介した店舗デザインのポイントやコツを参考に、通行人が入りやすいと思う店舗デザインを考えてみてください。
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