デザイナーが選ぶ名古屋のおすすめ店舗デザイン5選|空間デザインの視点でお気に入りのお店を紹介します

皆さんこんにちは。名古屋のデザイン事務所、サイファーの溝渕です。

今回は、名古屋で私が特に気に入っている店舗デザインを5つ、空間デザインの観点からご紹介したいと思います。

それぞれの店舗がどのように空間を演出し、訪れる人々にどのような体験を提供しているのかを見ていきましょう。

こちらのブログ記事ではYouTube動画の概要をご紹介しています。本編動画では、より詳しく解説していますので、ぜひ本編動画もご参照ください。

UNEVEN HUB STORE

画像出典(お店HP):https://unevenhub.store/

オープン日:2021年10月16日(土)
住所:愛知県名古屋市西区天塚町1-108-1

まず最初にご紹介するのは、新複合店舗「アンイーブン ハブストア」です。“想像を超える、人とモノのハブ体験”をテーマとしたワンフロアの複合型施設です。

かつてスーパーマーケットだった空間をコンバージョンし、ファッションや雑貨、飲食など異なるジャンルの店舗を放射状に配置した商店街のような複合店舗となっています。店内各所にハンドメイドによるデザインが施されているのも特徴です。

ファッションのセレクトショップ「アンイーブン ハブストア」を起点に、デザインと生活雑貨を取り扱う「Dhal Homes」、スペシャリティーコーヒーと焼き菓子を提供する「awai」、アンティークオブジェクトショップ「BATHHOUSE nagoya」が出店しています。

ジャンルの異なる様々な店舗を周回して楽しめる店舗構造が特徴的で2つのギャラリーで開催されるイベントも毎回見応えのある内容となっています。

名古屋に様々なカルチャーは存在するものの名古屋のカルチャーを魅力的に発信する場所やお店は少なかったように感じていました。この場所はそんな人たちと繋がる場所として今よりももっと発展していくと感じています。

Graphpaper NAGOYA

画像出典(お店HP):https://graphpaper-nagoya.com/

オープン日:2023年4月28日(金)
住所:愛知県名古屋市中区大須2丁目6−15

続いてはファッションからライフスタイル、カルチャーまで、ブランドを構成するさまざまな要素が2フロアに凝縮された「グラフペーパー 名古屋店」です。

〈グラフペーパー〉らしいグレーで統一された1階は、ART BOOKSのエリアになっており、愛知にまつわるアーティストの書籍や作品にフォーカスし、かつて愛知にあった芸術や最新のアートシーンに触れる機会を創造するといいます。

その奥にあるウッド調のスペースは、コペンハーゲン発のデザインスタジオ〈フラマ(FRAMA)〉の日本初となるショップインショップです。ジェンダーレスに楽しめるアポセカリーがフルラインナップで揃い、店内で使用されている家具はオーダーで購入することもできます。

2階へ上がると、5つの壁が出現します。この空間レイアウトとデザインが斬新で、店作りを考える上で特徴的になっています。通常であれば、店舗構成として商品を見せるレイアウトを考えがちですが、このミニマルアートのような壁の裏側に回ると、ウェアが突如として現れます。

このフロアでは〈グラフペーパー〉のプロダクトが展開され、ベーシックコレクションはもちろん、シーズナルコレクションや店舗限定品といった幅広いアイテムが登場します。洗練された空間で見る彼らのプロダクトは、より特別なものに感じられるはずです。

Aesop Nagoya Sakae

画像出典(お店HP):https://www.aesop.com/jp/r/aesop-nagoya-sakae/

オープン日:2022年3月
住所:愛知県名古屋市中区栄3-3-1 マルエイガレリア 1階

3つ目の店舗はイソップ名古屋栄店です。

すべての生命が生まれ、やがて還っていく「土」に敬意を表しているようです。人類の建築の原型がそうであったように、粘度の高い土そのままの 色彩や質感を生かしたデザインは、 自然の豊かな恵みを新たな姿に変化させたものです。

美濃の土を使用しており、美濃の土は店舗から北へ50キロメートル離れた場所で産出されます。この地域はローム質の土壌と、1300年以上にわたる陶磁器の生産地として知られているとのこと。美濃の土は店舗内で左官材として使用され、壁に表情を与えています。

木製パネルやデモンストレーション用の大型シンク、製品陳列棚など、より耐久性が必要な場所では染料としても使われています。

アンバーボトルの列は、同系色の落ち着いたコントラストを演出し、カウンターの背面やカーペットに使用されている深い色調は、空間に奥行きをもたらしています。

世界で活躍するデザイン事務所、ケースリアルによるデザインです。

The Conder House

画像出典(お店HP):https://theconderhouse.com/

開店日:2018年3月20日
住所:愛知県名古屋市中区錦2丁目20−25

4つ目にご紹介するお店は、the conder houseです。旧名古屋銀行本店を改修したハイレベルな飲食店舗となります。

扉を開けると別世界が広がります。レッドカーペットと大きな階段が目の前に現れ、華やかで重厚感あふれるインテリアが気品高く、ここで過ごす時間を特別なものに仕立て上げてくれます。

お店の奥へ行くと当時の名残を感じさせる金庫を改装したバーがあり、そこではより静粛な大人の時間を過ごすことのできる場所となっています。

THE ONE AND ONLY-NAGOYA-

画像出典(お店HP):https://theoneandonly.jproject-shop.jp/

開店日;不明
住所:愛知県名古屋市西区牛島町6−1 名古屋ルーセントタワ 40F

最後にご紹介するのは、ワンアンドオンリー名古屋です。

名古屋駅近くのルーセントタワー40F高さ180mに位置するレストランです。店舗内装は、高価格帯のレストランのため、もちろんふさわしい内装なのですが、何よりも夜景に特化した営業をされていることが特徴的です。

180mから眺める名古屋の夜景を眺望できるように、夜のディナーでは、ほぼ暗闇に近く、店内には僅かな灯りのみです。定員の方からメニューを頂く時も手持ちのライトでご案内されます。

良い夜景の眺望のためのサービスをこれだけ徹底されているため、夜景がお店の一部になっているかのように感じます。

家族と恋人と過ごす際は特別な時間になることでしょう。

最後に

いかがでしたでしょうか。名古屋には、素晴らしいデザインの店舗がたくさんあります。

今回はその中から私が特に気に入っている5つを紹介しましたが、街を歩けばそれぞれの店舗が独自の物語を語っていることを感じることができます。

デザインに興味がある方は、これらの店舗に、ぜひ訪れてみてください。

私たちサイファーは商空間のデザインや住居のデザインを手掛けています。これからお店を開業される方や店舗デザインでお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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