飲食店の内装制限とは?開業時に絶対に抑えておかなければならない法律を解説します

飲食店の内装制限

新しく飲食店を開業する際には、様々な法律や規制を遵守する必要があります。特に、店内制限に関連する法律は、店舗の安全性と防火性を確保するために非常に重要です。

この記事では、飲食店の内装制限について詳しく解説し、防火材の種類や関連する法律についても説明します。これから飲食店を開業される方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

店舗の開業に関するトピックは以下の記事カテゴリーでまとめています。開業するときにどんな手続きが必要なのか?開業資金はどれくらい必要か?など、をわかりやすくまとめていますので、ぜひこちらも合わせてご確認ください。

店舗開業のポイント

飲食店の内装制限とは?

飲食店の内装制限とは

飲食店の店内制限とは、建築物の構造や設備規定に基づき、安全性と防火性を確保するための規制のことをいいます。内装制限には、様々な条件があります。

・壁や天井の高さが1.2m以上ある(床は対象外)

・燃えにくい材料を使用する など

内装制限は、もしもの緊急事態に備えるために重要な要素であり、法律に従わなければなりません。

違反した場合には、罰則が与えられるため十分に注意をしましょう。

内装制限に関係!防火材料の種類

内装制限に関係!防火材料の種類

店舗改装や新築で飲食店を開業するには、内装制限に基づき防火材料を正しく使用しなければなりません。

防火材料は、火災発生から燃え始めるまでの時間で難燃材料、準不燃材料、不燃材料の3つに分類されます。

難燃材料 燃え始めるまで5分
準不燃材料 燃え始めるまで10分
不燃材料 燃え始めるまで20分

これらに分類されるには、以下の条件を満たす必要があります。

・燃焼しにくい

・防火上、有害な損傷を生じない

・避難上、有害な煙またはガスを発生しない

飲食店経営者が知っておくべき内装に関する法律

飲食店経営者が知っておくべき内装に関する法律

飲食店を開業する際には、店舗に関する様々な関連法規を守らなければなりません。デザイン会社に丸投げせず、オーナー側もこれらの法律を抑えておきましょう。

建築基準法

建築基準法は、建物の設計や構造に関する法律です。飲食店を含むあらゆる建築物に適用し、建物の耐久性や構造の安全性を規定しています。

例えば、飲食店の厨房やキッチン周辺など、火気の扱いが多い場所では、難燃性の壁材や床材を使用することが推奨されています。

また、避難経路や非常口の表​​示なども建築基準法に基づいて適切に設置する必要があります。

消防法

消防法は、火災の予防や消火活動に関する規定です。飲食店は火気を扱う機会が多いため、消防法に基づいた防火対策をしっかりと行うことが重要です。

内装においても、消防法に適した対策が求められます。例えば、適切な消火器の設置や非常灯の設備、避難経路の確保などが必要です。

食品衛生法

食品衛生法は、食品の製造・加工・販売に関する法律です。飲食店は食品を提供する業態であるため、食品衛生法を遵守しなければなりません。

飲食店では衛生管理を徹底し、食材の保管や調理方法、衛生的な食器の使用など、食品衛生法に基づくルールを遵守し、食中毒や健康被害のリスクを避けましょう。

風営法

風営法は、風俗営業を含む一定の業態に対して規制を行う法律です。しかし飲食店においても、深夜のアルコールの提供や営業時間に関する規定があります。

風営法に違反すると、営業停止や罰金などの罰則が科される可能性があるため、注意が必要です。

深夜に営業する場合は、飲食店許可証のほかに「深夜酒類提供飲食店営業」の届け出を提出しましょう。

まとめ

飲食店の内装制限

飲食店の内装制限は、店舗開業する上で欠かせない要素です。また建築基準法、消防法などの法律を遵守することで、飲食店の安全性と衛生面の安全性が高まり、お客様が安心して来店できる環境へとなります。

飲食店経営者は、これらの法律を十分に理解し、火災や食品衛生の問題といったトラブルを未然に防ぐよう努力をしましょう。

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