【5分でわかる】店舗開業時のデザイン設計の考え方、基本プロセス、一連の流れ | デザイン依頼から施工までの一般的な流れをわかりやすく解説します
店舗の新規開店、改装の際に行う店舗デザインは集客や売上につながる大事な要素です。そんな店舗デザインを依頼する際に、具体的にどんなプロセスで進んでいくのか気になる方も多いことでしょう。
そこで今回は店舗デザインのデザイン依頼から施工までの流れをわかりやすく解説していきます。
デザインコンセプト作成の流れは以下のページでも詳しく解説しています。実際にお客様に提案しているマインドマップや図表、イメージパースを元に、考え方の整理方法からコンセプトを具現化するまでを解説していますので、ぜひこちらもご参照ください。
店舗デザインの重要性
同じ空間でも店舗デザインによってその雰囲気は全く違ったものとなります。そんな店舗デザインの重要性について解説していきます。
顧客の来店動機を高める
店舗のデザインが目を惹くものであれば、来店につながるきっかけづくりになります。何も特徴のない外観や看板のお店に、通りがかりに入ろうとは思わないものです。魅力的であったり、個性的な店舗デザインはそれだけ集客につながるものといえます。
空間の演出が行える
店舗デザインによって空間を演出することが可能です。開放的で落ち着く空間をつくることも、個性的で非日常を感じさせてくれる空間など、デザイン次第でどんな空間も演出できます。デザインによって店舗のコンセプトに合った空間演出ができるのです。
リピーター化につながる
顧客のニーズに応えたデザインや、なぜかまた来たくなる個性的なデザイン。そんな店舗デザインを行うことで、リピーター客をつくることが可能です。
ターゲットとなる客層のニーズに合わせたデザインを行うことで、リピーター客は店舗の経営に影響する部分でもあるので、店舗デザインの重要度がよくわかります。
店舗デザインの一般的な流れ
はじめに店舗デザインの重要性について解説してきました。そしてここでは実際に店舗デザインの一般的な流れについて解説していきます。会社によって細かい順番は変わるかと思いますが、基本的にやることは同じなので、ぜひ参考にしてください。
問い合わせ・ヒアリング
まずは店舗デザイン会社への問い合わせを行ってからが始まりです。その後ヒアリングを行って詳細な内容を確認していきます。
このヒアリングは依頼主の方の業種やご要望や予算さらには、開店スケジュールまで細かい内容の確認を行っていきますので、非常に重要な部分です。
この部分を曖昧にして話が進んでいくと、要望が満たされていないデザインになったり、完成が開店予定に間に合わないなどといったトラブルが発生してしまいます。
現地調査
ヒアリングにて事前調査がまとまったら、次は現地調査を行います。工事予定地へ行き、現場内外の調査、寸法の確認、立地や周辺環境も調査していきます。ここでの調査の正確さがあとの工程で行うプランニングに影響していきます。
ご契約
デザイン業務委託契約を行います。ここから先は本格的な店舗デザインに進んで行く形になります。
実施設計・プランニング
現地調査とヒアリングでの内容を踏まえて、設計やプランニングを行っていきます。店舗のレイアウトであったり、内装、外装の仕様を決めていく作業になるので、依頼主の期待感が高まる工程です。
打合せを何度も重ねていき理想の店舗デザインになるまで修正をおこなっていきます。完成イメージはCGパースといって、内外装の素材感や色を立体的に表現した図面の作成も行えますので、イメージの共有も簡単にできます。この工程における時間は、理想の店舗完成への重要な工程です。
施工会社の選定・依頼、着工
打合せを重ねて完成した図面をもとに施工会社の選定・依頼を行っていきます。この際に施工会社への見積もりも提出して、工事内容、工事金額に合意が得られれば施工会社が決定し、いよいよ工事着工に進んでいきます。
工事着工については、工事のスケジュールについてしっかり確認することが必要です。近隣への挨拶回りや、場所によっては地鎮祭など行うこともあります。
工事スタート~工事中~工事完了
工事着工準備が整えば、工事はスタートしていきます。工事中は決められたスケジュールで工事が進んでいるか、図面通りに工事が進んでいるのか、要所要所で確認しながら進んでいきます。
常に現場を確認することは難しいので、工事の節目などで施工会社、依頼主、デザイン会社、3者立会の機会を設けることもあります。工事が進んでいくと、工事内容の変更や追加が発生する場合もあり、その際は現地での立会のもと打合せを行ったりしながら、工事は進んでいく形となります。
引渡し・アフターフォロー
工事完了となりますと、竣工立会検査などを行います。図面通りに工事が完了しているのか、傷などがないか最終確認の場になります。
そこで問題がなければ無事引渡しという形になります。引渡しが完了すれば終わりではなく、その後の店舗のデザイン面だけでなく機能面でのことなど、アフターフォローもその都度行っていきます。
店舗デザイン依頼の注意点
ここまで店舗デザインの流れを解説していきました。その中で店舗デザインのスタートとなるデザインの依頼は理想の店舗になるかを左右する重要な部分です。そこでここからは店舗デザイン依頼の注意点について解説していきます。
店舗のコンセプトを明確にする
店舗デザインを依頼するときには、コンセプトを明確にしておくことが重要です。客層や立地など、こだわりとなる部分などを抽出していきましょう。
コンセプトが明確であればあるほどデザイン会社へわかりやすく、イメージを伝えることができるのでおすすめです。コンセプトをまとめる際には5W1Hを意識するとまとめやすいです。
・What(店舗のコンセプトは何か)
・Where(店舗の場所はどこか)
・When(店舗の集客の時間帯はいつか)
・Who(店舗のターゲットの客層は誰か)
・Why (店舗を作りたい理由)
・How much(予算はいくらか)
上記を意識して店舗のコンセプトを明確にしていきましょう。
まとめ
今回は店舗デザインのプロセス、流れについて解説していきました。店舗デザインは依頼主もデザイン会社も、問い合わせをして実際に工事が完了するまで多くの時間や労力を費やします。
その掛けた時間の分、理想的な店舗デザインを完成させたいという思いも強くなることでしょう。流れをしっかり理解して、次にするべき行動や準備を行い、スムーズな店舗デザインをするための参考にしてください。
私達がこれまで手掛けてきたデザイン事例(設計事例、施工事例)をご紹介します。 店舗デザイン、オフィスデザイン、住宅のデザインなど、幅広いジャンルの設計施工を承っております。気になるデザインがございましたらお気軽にお問い合わせください。