飲食店の厨房業務を効率化!生産性を高める設備と動線レイアウト改善のポイントとは
飲食店の厨房業務を効率化するには、設備の見直しや動線レイアウトの改善がおすすめです。厨房業務を効率化すると、厨房スタッフが働きやすくなる、生産性が高まるなど、多くのメリットがあります。
しかし、実際にどんな設備を導入するとよいのか、どんな動線レイアウトに改善すべきかなど、分からないことばかりだと思います。今回は、飲食店の厨房業務の効率化を可能にする設備や動線レイアウトの改善アイデアなどについて、詳しく解説します。
サイファーのデザインコンセプト作成の流れは以下のページで詳しく解説しています。実際にお客様に提案しているマインドマップや図表、イメージパースを元に、考え方の整理方法からコンセプトを具現化するまでを解説していますので、ぜひこちらもご参照ください。
厨房の現状を正確に把握することから始める
飲食店の厨房業務を効率化する前に、現状を正確に把握することから始めましょう。現状で問題になっていることは何かをきちんと把握してこそ、改善すべき点が見えてくるものです。
今最も困っていることは何か、改善したいことは何か、厨房スタッフ全員から意見を聞いてみてください。自分だけでは分からない問題点も把握でき、動線の優れた厨房の実現につながります。
飲食店の厨房業務の効率化におすすめの設備の選び方
ここでは、飲食店の厨房業務の効率化におすすめの設備の選び方について、詳しくご紹介します。
厨房の広さや形状に合うサイズ感
まずは、厨房の広さや形状に合うサイズ感の設備を検討しましょう。どんなに高機能・高性能な設備でも、厨房の広さや形状に合わなければ使い物になりません。
また、入口から問題なく搬入できるか、搬入経路を確保できるかといった点も必ず確認しておきましょう。数値上では問題なくても、実際には搬入できないことがあります。
必要な機能・性能がある
飲食店の厨房業務を効率化させるには、必要な機能や性能がある設備を選ぶことが大切です。単に価格が安いからといった理由で選ぶと、使いづらくて失敗するので注意しましょう。
反対に、高機能・高性能な設備であっても、めったに使わないのであれば宝の持ち腐れとなり、初期費用が多くかかるだけになります。新品を導入するのに十分な予算がない場合は、中古品でも状態のよいものを中心に検討してみるとよいでしょう。もしくは、レンタルで揃えるのもよい方法です。
調理道具・食器類・食材スッキリ片付けられる
食器棚やキャビネットといった収納設備を選ぶ場合は、調理道具・食器類・食材などをスッキリ片付けられることが基本です。厨房の広さや形状に合った、適切な容量の収納設備は、厨房業務の作業効率をグンとアップさせます。
なお、厨房の動線レイアウト改善を行う際、同時に不要な調理道具や食器類を処分して物量を減らすことがおすすめです。必要なものだけを残すことで、格段に片付けやすくなり、常にスッキリとした厨房を維持しやすくなります。
飲食店の厨房業務の効率化に効果的なレイアウトパターン
厨房の動線が悪くて使いづらいといった場合、厨房設備のレイアウトパターンを見直すことで厨房業務が大幅に改善します。
飲食店の厨房設備の主なレイアウトパターン
飲食店の厨房設備のレイアウトパターンは、主に以下のようなものがあります。それぞれの特徴をよく比較し、最も生産性が高まるものを選びましょう。
直線型
直線型は、シンクやガスコンロが一直線に並んでいる、最もシンプルなレイアウトパターンです。状況を把握しやすいことが大きなメリットであり、小規模な店舗などで厨房が狭いケースに向きます。
二列型
二列型の特徴は、前後に設備や作業スペースを配置したレイアウトで、効率よく大量の調理を行うことができます。大衆型のレストランやカフェなど、比較的規模の大きな店舗におすすめのパターンです。
L字型
L字型は、厨房のコーナーをうまく活用したレイアウトパターンで、別名ペニンシュラ型とも呼ばれます。省スペースで効率的に動けるため、厨房が狭いケースにおすすめです。調理の動線が短く、作業効率のよさを重視する場合に向きます。
アイランド型
アイランド型は、メインとなる厨房が店舗の奥などに別途あり、調理の仕上げを顧客の前で行うタイプの飲食店によく見られるレイアウトパターンです。アイランド型の主なメリットには、料理を作る過程を顧客に見せることができ、オープンな雰囲気をアピールできる点などがあります。
作業効率を意識した動線レイアウト改善がポイント
飲食店の厨房業務の効率化は、作業効率を意識した動線レイアウト改善が大きなポイントになります。
調理動線の改善
まずは、厨房のメインとなる調理動線の改善について検討してみましょう。実際に提供しているメニューの調理手順通りに動いてみて、スムーズに動けないポイントと主な理由を把握してみてください。
すると、どんな動線レイアウトに変更すれば改善できるのか分かります。また、作業効率をより高めるために必要な設備の種類も、見えてくるはずです。
料理の提供動線の改善
出来立ての料理をスムーズに顧客に提供するためには、料理の提供動線も改善すべきです。ここがうまくいかないと、せっかくの料理のおいしさが半減してしまうことがあります。
また、料理の提供動線が悪いと、スタッフ同士やスタッフと顧客がぶつかってしまい、思わぬトラブルにつながることもあります。厨房の内部だけでなく、厨房から客席までの動線も含め、総合的にベストな動線レイアウトを考えてみてください。
片付け動線の改善
厨房業務を効率よく回すには、片付け動線の改善も必要です。汚れた調理道具や食器類を素早く片付け、洗浄するためには、客席からスムーズに洗い場に直行できる同然を確保できるように考えてみましょう。
片付け動線を改善すると、常に片付いた厨房を維持しやすくなるほか、忙しいときに調理道具や食器が足りないといった事態を予防できます。
掃除のしやすさも考慮する
厨房の動線レイアウトを決める際、掃除のしやすさも考慮しましょう。厨房では油汚れや食品汚れなどが付着しやすいため、簡単に掃除できることが理想です。
常に掃除が行き届いていて衛生的であるからこそ、安心して料理を提供できるというものです。なるべくフラットな仕上がりにすると、汚れがたまりにくくて掃除しやすい厨房に仕上がります。
評判のよいデザイン会社に相談して進めることが成功のポイント
飲食店の厨房業務の効率化を目的として厨房の設備や動線レイアウトを見直す場合は、以下のようなポイントを満たしたデザイン会社に相談して進めることが大切です。
- 厨房設備の導入や動線レイアウト改善で豊富な実績がある
- センスがよくて優れた提案力で定評がある
- 顧客からのヒアリングや現場視察・見積もりを丁寧に行っている
- 明確な料金システムを確立している
- 希望の工期を考慮してもらえる
- スタッフの言葉遣いや対応が丁寧で気持ちよくやり取りできる
- 保証やアフターフォローが手厚い
なお、私たちサイファーデザインでも、飲食店の厨房設備の導入や動線レイアウト改善で豊富な実績があり、大変ご好評をいただいています。ぜひ、お気軽にご相談ください。
まとめ
飲食店の厨房業務を効率化するには、生産性を高める設備の導入と厨房の動線レイアウト改善がおすすめです。まずは、店舗の厨房業務の現状を見直し、どんな問題があるか、どんな点を改善したいかなどを、厨房スタッフ全員から意見を集めてまとめてみましょう。
すると、改善すべきポイントが見えてくるものです。そのうえで、評判のよいデザイン会社によく相談して進めると失敗しません。
なお、私たちサイファーデザインでも、厨房業務の効率化を数多くご依頼いただき、店舗にあった動線レイアウト改善のご提案を行っています。経験豊富なスタッフが親身になってご相談に応じますので、まずは、お気軽にお問い合わせください。